レブロン・ジェームズ

プレーメーカーはレブロンのみという現状

現在西カンファレンスの首位を走るレイカーズはトレードデッドラインまでに補強をしなかった。獲得を目指していたニックスのマーカス・モリスがライバルチームのクリッパーズへ移籍してしたため、補強できなかったという表現のほうが正しいかもしれない。

だが、補強をしないことは必ずしもネガティブなことではない。レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスのデュオは得点を量産し続け、チームのオフェンス、ディフェンスレーティングは共にリーグトップ5に入っている。

だが、一番の問題はライバルチームの戦力が上がってしまったことだ。モリスの加入によって、クリッパーズはレブロンに対するディフェンスの新たな武器を得た。ジェームズに対して、カワイ・レナード、ポール・ジョージ、パトリック・ベバリー、そしてモリスと4人の異なるタイプのディフェンダーを使うことができる。4人いることで、ファウルトラブルを気にすることなく、よりアグレッシブなディフェンスが期待できるはずだ。

対するレイカーズはレブロンが封じられてしまった場合のオプションがない。もちろん、唯一無二のレブロンに代わりなどいないが、昨シーズンに引退したポイントガードのダレン・コリソンの獲得に失敗したことで、現時点でレイカーズにはプレーメーカーがレブロンしかいない。

こうした中、レイカーズはバイアウトされた選手の中から補強を探すと見られており、すでに候補に上がっているのが元ヒートのディオン・ウェイターズや元サンズのタイラー・ジョンソン、バイアウトされる可能性が高い選手だとピストンズのレジー・ジャクソン、ホークスのジェフ・ティーグなどがいる。

今シーズンすでに2度対戦し、2度とも敗れているため、レイカーズがプレーオフでクリッパーズと対戦することになれば難しい戦いになることは間違いない。ただ、レブロンはこれまでにプレーオフで何度も奇跡を起こしてきた。まずは、あと2試合残っているクリッパーズとのレギュラーシーズンマッチに注目したい。