写真=小永吉陽子

比江島慎が18得点も、3ポイントシュートが打てずリバウンドも取れず

中国の蘇州で行われている『Atlas Challenge』。グループリーグ上位に入れず7位決定戦に回った男子日本代表が、ベラルーシ代表と対戦した。

日本はこの試合でも16名にある程度まとまったプレータイムを与えるために、田臥勇太、太田敦也、渡邊雄太、金丸晃輔の4人がベンチ外に。スタメンは橋本竜馬、比江島慎、古川孝敏、そして竹内譲次と竹内公輔。

グループリーグ最終戦で延長の末に敗れたベラルーシを相手に、第1クォーターは22-15と好スタートを切った日本代表は、前半を終えて34-33と互角の戦いを演じる。しかし、後半開始早々に3ポイントシュート2本とミスからの速攻で追い付かれ、以後は終始ビハインドを背負う展開となった。

3日前の対戦では85点を奪われたベラルーシを69点に抑えたが、自分たちの得点も伸びず。そんなロースコアの展開で終盤、リバウンドで競り負けたのが痛手だった。

劣勢の中で気を吐いたのが比江島。連続スティールや1対1を決めてオフェンスを活性化させ、2番のポジションで持ち味を発揮してゲームハイの18得点を記録した。

それでも今大会5試合中最少の60点と得点が伸びず。3ポイントシュートはベラルーシの8本に対し日本は辻直人と比江島が1本ずつを決めただけ。ここで大きな差が出た。成功率よりも15本しか打てていないところが今後の課題だ。

オフェンスの核がない状況で、選手選考と並行しながら戦うのでは、世界を相手に勝ち切ることは難しいということだろう。

これで『Atlas Challenge』は全日程を終了。日本は開幕戦でホスト国の中国を相手に勝利したものの、以後は4連敗を喫した。優勝は日本とは別グループで、5戦全勝のイラン。竹内譲がリバウンド賞を受賞している。

日本代表は一度帰国して、五輪世界最終予選(OQT)に向けた最終メンバーとなる12名を発表。6月25日からのヨーロッパ遠征で最後の準備をして、OQTに臨む。

比江島慎は最終戦でようやくドライブインなど自分の持ち味を出して18点を記録。

 

竹内譲次は最終戦で12得点5リバウンドを記録。リバウンド賞を受賞して大会を終えた。