「彼は立ち止まることなく前進している」
先日のレイカーズ戦でトリプル・ダブル(21得点11リバウンド10アシスト)をマークするなど、2017年のドラフト全体1位指名選手のマーケル・フルツは、本来の実力を発揮し始めている。
彼の再起をよろこんでいるのは、ファンだけではない。ドラフトで指名したセブンティシクサーズのヘッドコーチ、ブレット・ブラウンも、レイカーズ戦での活躍に目を細めた。
ブラウンはレイカーズ戦後、フルツの代理人に連絡を入れ、教え子にメッセージを送ったことを明かした。
「彼の活躍を本当にうれしく思う。最近のプレーも見ているし、レイカーズ戦後に彼の代理人に連絡を入れて、『素晴らしいストーリーだ』と伝えた。彼は人間性も素晴らしい青年。だから、心の底からうれしく思う」
「誰一人として、彼が現在のようなキャリアを送るようになるとは思っていなかった。彼は立ち止まることなく前進している。本当に良かった。彼の成功を願っている」
ブラウンは、1年目からケガで思うようなシーズンを送れていなかったフルツを擁護し続けた。昨年マジックへのトレードが決まった後も「個人的には悲しく思っている。そして勝手ながら、彼を指導する機会に恵まれなかったとも感じている。フィラデルフィアも、彼の力を見る機会を一度も得られなかった。それは残念なことだ。ただ、彼が新たなスタートを切るチャンスを得られたこと、フレッシュな気持ちでスタートできるチャンスを得られたこと、新たな機会を得られたことは、うれしく思っている」と、エールを送った。
シクサーズには1年半しか在籍しなかったが、ブラウンは今もフルツのことを気にかけている。恩師からの熱いメッセージが届いた以上、これからもフルツの素晴らしいパフォーマンスが見られることを期待したい。