新加入の津山尚大も活躍
1月15日、アルバルク東京がホームでレバンガ北海道と対戦。フィールドゴール成功率58.5%と高確率でシュートを沈めミラン・マチュワンの16得点を筆頭に8選手が8得点以上と、バランスよい攻めが際立ったA東京が、94-71で快勝した。
第1クォーター、A東京が内と外をバランスよく攻めるのに対し、北海道もマーキース・カミングス、ケネディ・ミークスの外国籍コンビを軸にインサイドで加点し、互角の戦いを演じる。
しかし、第2クォーターに入るとA東京の持ち前のタフなディフェンスに北海道が沈黙。この試合がチームデビュー戦となった津山尚大が3ポイントシュートを2本決めるなど、引き続きシュートタッチが好調なA東京に対し、北海道は強引な攻めでのタフショットが目立ち、このクォーターでフィールドゴール16本中3本成功のわずか6得点のみに終わる。
北海道の内海知秀ヘッドコーチが「試合の入りはトランディション、ハーフコートとメリハリができていた。それが第2クォーターでうまくいかなくなってしまった。どうしても早く攻めようという意識が強すぎて、ここで一本しっかり攻めて得点しないといけない場面で決められずリズムに乗れなかった」と振り返る失速により、A東京が12点リードで前半を終える。
後半になってもA東京優位の流れは変わらず。第3クォーターでさらに突き放し、リードを23点に広げると第4クォーターも大量リードに守られて余裕の展開で逃げ切った。
「ここまでの結果を考えると、よく戦ってくれている」
A東京の指揮官ルカ・パヴィチェヴィッチは、「重要な試合で質の高いプレーができた」と天皇杯でのベスト8敗退から出直しとなる試合での快勝を振り返る。そして、22本中13本成功と高確率で沈めた3ポイントシュートについて、「27アシストを記録したように、シュートまでの動き、その過程が良かった」と評価する。
これでA東京は、オールスターブレーク前を22勝7敗で終了。小島元基の右ヒザ半月板損傷など、怪我人続出で一時は8人ローテーションを余儀なくされるなど満身創痍の状況に陥りながらの好成績について、指揮官は「ここまでの結果を考えると、よく戦ってくれている」と総括する。
そして12月に入って津山、小酒部泰暉、平岩玄、笹倉怜寿が加入したことには「ベンチのメンバーが増えたことは心強い。新加入の若い選手をいかにフィットさせ、チームに貢献できるようにさせることができるのか重要だ」と言う。
新戦力の存在により、シーズン序盤は難しかった5対5の練習をこなせるなどA東京は体制が徐々に整ってきた。また、この試合の津山のように若手が台頭することで、主力の負担をいかに減らせるかは後半戦における一つの大きな鍵となる。
オールスター明け、A東京は22日にサンロッカーズ 渋谷との東京ダービー、さらに25日と26日の富山グラウシーズ戦を挟んで、29日に宇都宮ブレックス、31日と2月1日に川崎ブレイブサンダースと上位との対決が続く。
「次のSR渋谷戦から富山、栃木、川崎の6ゲームが後半での一つの山場、ミニトーナメントの意識でしっかり準備をしていきたい」とパヴィチェヴィッチも重要視する。A東京がこの6試合でどんな成績を残すことができるのかは、後半戦の行方に影響を与えるターニングポイントとなるかもしれない。
1月15日のB1 9試合の結果
千葉96-75秋田
A東京94-71北海道
新潟70-64横浜
富山76-78三河
三遠73-83川崎
名古屋D77-92大阪
島根76-79京都
宇都宮84-88SR渋谷
琉球78-90滋賀
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