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ルーキー&2年目の若手がそれぞれ持ち味を発揮

セルティックスは今シーズン開幕戦でゴードン・ヘイワードを失った。翌日のホーム開幕戦ではヤニス・アデトクンボの独壇場を許しバックスに敗戦。大型補強で期待されたシーズンは、最悪の形でスタートしたと言っていい。ところが、そこから6連勝。リーグ勝率トップへと躍り出た。

6連勝目となったキングス戦では第1クォーターこそ拮抗したものの、そこからは力の差を見せ付けてリードを広げ、最終クォーターを前に89-60と勝利を決定づけた。キャバリアーズから移籍してきたカイリー・アービングがチームの中心、アル・ホーフォードが脇を固めて核となってはいるが、そこをベースにイキイキと躍動しているのが若い選手たちだ。

キングス戦でカイリーと並ぶゲームハイの22得点を挙げたジェイレン・ブラウンはこう語る。「チームメートが僕を見つけてくれるおかげだ。カイリーは僕に良いパスを出してくれる、最高のリズムで打たせてくれるんだ。僕は常に準備をして、プレッシャーを切り離して打つことを考えていればいい」

ブラウンは去年のドラフト3位指名。今年の3位指名のジェイソン・テイタムと2人でスタメンに名を連ね、名門セルティックスの主力として活躍している。

キングス戦でリードを広げた第2クォーターに3ポイントシュート2本成功と効果的な働きを見せたシェミ・オジェレイは今年の37位指名、オフェンスリバウンド3つで相手の反撃の芽を摘んだガ-ション・ヤブセレは去年の16位指名。さらに10得点10リバウンドで初のダブル・ダブルを記録したダニエル・タイスは25歳、ブンデスリーガで4年のプレー経験はあるがNBAではルーキーだ。

タイスは言う。「夏のトレーニングキャンプでは本当に苦労したけど、みんながサポートしてくれるおかげで今はもう環境に馴染んだ。僕の仕事はリバウンドで、その期待に応えることだけに集中してプレーできている」

カイリーは言う。「僕らはハイテンポなバスケをエナジー十分で展開している。互いに良いポジションを取り、アンセルフィッシュにプレーしている。(ヘッドコーチのブラッド)スティーブンズがいつも言うように、小さなことに注意を払ってプレーすることが重要なんだ」

キャブズにおけるレブロン・ジェームズに続く2番手という立場を嫌い、『チームの顔』になることを望んだカイリー・アービング。セルティックスは少しずつではあるが、彼が望む環境へと近づいている。