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「オフに良い練習ができたのに後退してしまった」

今シーズンも東カンファレンスからNBAファイナルに進出する可能性が最も高いと言われているキャバリアーズが、開幕から思わぬ不振に喘いでいる。

セルティックス、バックスに連勝スタートを切ったまでは良かったが、そこから失速。ネッツ、ペリカンズ、ニックスに3連敗を喫した後、緊急チームミーティングを行なって問題改善に向けて話し合ったが、11月1日に本拠地クイックン・ローンズ・アリーナで行なわれたペイサーズ戦に107-124で敗れて4連敗。すべて格下のチーム相手というのも深刻だ。結果がついてこないことで、徐々に不安は大きくなっている。

不振の原因として挙げられているのは、レブロン・ジェームズを中心とする新チームをトレーニングキャンプ中にまとめられなかったことと言われている。レブロンは、キャンプ中に足首を痛めてしまい、プレシーズンゲームはわずか1試合にしか出場できなかった。昨シーズンから大幅にメンバーが入れ替わって迎えるシーズンの難しさを実感しているレブロンは、今年のキャンプを「過去最悪」と表現した。

レブロンは「ケガのせいで、今年のトレーニングキャンプはキャリアで最悪だった」と、ペイサーズ戦を前にしたシュート練習後にコメント。「自分がしたいことをやれなかったし、オフに良い練習ができたのに後退してしまった」と続けた。

「本来なら、トレーニングキャンプはシーズンで最も好きな時期なんだ。不思議に思われるかもしれないけれど、チームが結集して、またみんなとの関係性を築いて、チームのシステムを機能させる段階。今年はチームを離れることが多かった。8人も新しい選手が加わったのだから、自分のプレーを完成させるには時間が必要だった。それが痛かった」

いずれにしても、準備不足は後の祭り。4連敗という結果を変えられはしないが、『まだ11月』とポジティブに考えることもできる。遅かれ早かれ、レブロンが中心のチームは完成形を見いだせるだろう。ファンもチームも、今は我慢の時だ。