U16アジア選手権決勝、オーストラリアの術中にはまり重い展開を強いられた日本、『走るバスケ』を封じられ1点差の惜敗

2017/10/29
日本代表
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文=鈴木健一郎 写真=FIBA.com

前半はリードを奪うも、後半にオーストラリアがアジャスト

バンガロール(インド)で開催されているU16アジア選手権は昨日が最終日。ともにグループリーグから全勝で勝ち上がってきた日本とオーストラリアが激突した。

前半は日本ペース。平均身長で10cm近く上回るオーストラリアに対し、足を使ったディフェンスでゴール下へのドライブを許さず、高さのメリットを発揮させない。オフェンスでは三浦舞華が積極的なアタックからバスケット・カウントの3点プレー、3ポイントシュートと第1クォーターで8得点。最後は池松美波が速攻を決め、第1クォーターで26-18とリードを奪った。

続く第2クォーターも重い展開の中で集中を切らすことなく粘りのディフェンスを展開。リバウンドでも勝負どころで頑張り、平下愛佳がオフェンスリバウンドを取ってゴール下のジャンプシュートを決めて41-32と9点リードで前半を終えた。

ところが後半に入るとオーストラリアのシュート確率が上がり、クロスゲームに持ち込まれる。これまでの対戦相手との違いは、オーストラリアが『走るバスケ』に対応してきたこと。高さにこだわらず、しっかりと走る展開についていくことで日本のファストブレイクを封じた。日本は大会を通じてシュートタッチが決して良かったわけではなく、速攻やアーリーオフェンスでチャンスを作れなくなると得点が伸び悩んだ。

個で打開せざるを得ない状況で得点が伸びず

勝負の最終クォーター、日本はまさかの6分半無得点。この間に0-9のランを浴びて51-57と逆転を許す。残り3分24秒にようやく池松が分厚い守備網をドリブルでかいくぐってレイアップで得点を挙げたものの、この得点シーンにしても個で打開して難しいシュートをねじ込んでおり、チームオフェンスが機能していなかったことを示している。

それでもその後は平下、マヤ・ソフィア・マッカーサーがゴール下での難しいシュートを押し込み、残り42秒で高橋未来が3ポイントシュートを決めて60-61と1点差に詰め寄る。オーストラリアのオフェンスを止めて反撃に転じ、力強いボールプッシュからの展開で左ウイングでフリーになった三浦舞華にボールを託すが、3ポイントシュートはリングに嫌われ万事休す。

最終スコアは60-61。ファストブレイクからの得点が4と伸びなかったことが敗因となった。点差こそ1だが、日本は走る展開を出せない場合の『次の一手』に乏しいことが明らかになった。『走るバスケ』にさらに磨きをかけつつ、他の武器も作っていくことが今後の課題となる。