コービーやレブロンに匹敵する『練習の虫』
昨シーズンを通じ最も成長した選手に送られるMIP賞に輝いたバックスのヤニス・アデトクンボ。今シーズンは開幕から絶好調を維持し、またもう一段階その能力が覚醒した感がある。4試合を終えた時点で平均36.8得点、10.8リバウンド、5.3アシストを記録し、レギュラーシーズン第1週目の東カンファレンス最優秀週間選手賞に選出された。
バックスのヘッドコーチ、ジェイソン・キッドは、アデトクンボの類稀な才能を開花させるため、昨シーズンは急増ポイントガードとして起用する大胆なアプローチを用いた。22.9得点、8.8リバウンド、5.4アシスト、1.6スティール、1.9ブロックとすべてチーム最多を記録したことからも、その成果は一目瞭然だ。
It's a tight one at the MECCA after the half on TNT! @Bucks are up 44-43.
?? Kyrie – 16 PTS, 2 REB, 2 AST
?? Giannis – 11 PTS 3 REB 4 AST pic.twitter.com/3GbQjw6WPI— NBA on TNT (@NBAonTNT) 2017年10月27日
『The Vertical』の取材に応じたキッドは「彼は練習場に寝泊まりしている」と冗談を言ったが、それほどまでにアデトクンボの姿勢を高く評価している。「彼の練習に対する姿勢はレブロン・ジェームズやコービー・ブライアントにも匹敵する」
またキッドは、NBAを代表するレジェンド2人の名前を挙げ、「彼ならマジック・ジョンソンやKG(ケビン・ガーネット)にもなれる。その気になれば、思いのままに守備で相手を抑えられる」と称えている。
アデトクンボは、10月20日のキャバリアーズ戦後に「レブロンと同じレベルにはいない」と謙遜したが、個人スタッツだけを見ればNBAトップクラスの選手。格上のセルティックスとの開幕戦で勝利を収められた要因が、37得点13リバウンド3アシスト3スティールを記録したアデトクンボの大活躍にあったのは言うまでもない。
ついに覚醒した『グリーク・フリーク』を擁するバックスが、キャブズ1強と言われる東カンファレンスで旋風を巻き起こした時、いよいよシーズンMVPという最高峰の栄誉も見えてくる。
Giannis:
PTS: 175
REB: 53
AST: 28No player in @NBAHistory has matched those numbers through first 5 games of a season. #FearTheDeer pic.twitter.com/GFh2PmTQ9p
— NBA.com/Stats (@nbastats) 2017年10月27日