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勝負を分ける終盤でこそ集中力を発揮できる精神力

デビューから2戦目となったサンズ戦で29得点11リバウンド9アシストという圧巻のスタッツを記録し、チームにシーズン初勝利をもたらした『ゴールデンルーキー』ことロンゾ・ボール。第4クォーター残り5分から8得点を決め、残り90秒には勝利を大きく手繰り寄せるレイアップを成功させ、並の新人ではないことをあらためて証明してみせた。

そのロンゾを間近で見ているヘッドコーチのルーク・ウォルトンは、サンズ戦のパフォーマンスから、レイカーズレジェンドのコービー・ブライアントの現役時代を思い出したという。試合終盤でも落ち着いてプレーできる精神力について「コービーも同じだった」と語った。

「私はコービーのチームメートだったが、あまりにも集中している彼には近づけないほどだった。勝負どころでプレッシャーの影響を受けない選手というのは、落ち着いていられるものなんだ」

もちろん、公式戦2試合しかプレーしていないルーキーと、バスケットボール殿堂入りが確実のレジェンドは比較にならない。それでも、同じようにレイカーズを愛し、キャリア20年を『パープル&ゴールド』に捧げた大先輩を例に挙げられれば、ロンゾにとって最大限の賛辞でしかない。

デビュー戦でNBAの洗礼を浴び、その翌日の試合であわや『トリプル・ダブル』達成という両極端なキャリアは、今後どういう形に変化していくのだろうか。次はペリカンズ戦、ドライブからの得点を得意とするロンゾがアンソニー・デイビス、デマーカス・カズンズに対してどうプレーするのか、楽しみでならない。