数々のケガを乗り越えてきたレジェンドからのエール
キャバリアーズとの2017-18シーズン開幕戦で左足首の脱臼、脛骨の骨折という重傷を負ったセルティックスのゴードン・ヘイワードに、レイカーズのレジェンドであるコービー・ブライアントがメッセージを送った。
現役時代に数々の負傷を乗り越えてきたブライアントは、大きなケガを経験した者にしか分からない感情、痛み、不安定になりがちなメンタル部分を含め、Instagramに長文のメッセージを投稿した。
「悲しみ。怒り。苛立ち。叫び。泣く。不機嫌にもなる。目が覚めて、悪夢にうなされていたんだと思うだろう。でもそれは、現実に起こった出来事ということに気づくためでしかない。あの日、あの試合、あのプレーが起こる前に戻りたいと願う。だが、現実の世界では何も元には戻らない。君も過去に戻るべきではないんだ。前に進む時だ」と綴ったブライアントは、2013年に左足のアキレス腱断裂という大ケガを経験。その後は昨年に引退するまで、常にケガと戦い続けた。
ブライアントはヘイワードに対し、「術後は、復帰までの長い過程に集中しろ」と言う。「非常に長い道のりになるけれど、小さな目標の達成に意識を向けると、ケガをする前まで当たり前にやれていたことをするのにも苦しむという素晴らしい部分に気づける。復帰する時には物の見方も変わっているはずだ。立てること、歩けること、走れることに感謝するようになる。以前よりハードなトレーニングを自らに課すようになる。小さな目標を達成することで、自分の中の確信が成長していくのが分かるようになる。そのおかげで以前より成長した状態で復帰できる」と続けた。
コービーがここまでするのも、ヘイワードの才能を確信しており、努力を怠らない選手だと知っているからこそ。2人は昨年夏に、ヘイワードの依頼をコービーが受け入れる形で1週間練習をともにしている。
文末でブライアントはヘイワードを「兄弟」と表現し、こう締めくくった。「今回の長旅で君の成功を願っているよ、兄弟。いつだって、#mambamentality だ」
レジェンドからのエールがヘイワードの心に響かないはずはない。『マンバ・メンタリティ』でリハビリに励み、進化した姿でコートに戻ってくる日を待ちたい。