写真=Getty Images

堂々たるプレーで18得点10リバウンド5アシストを記録

セブンティシクサーズは開幕戦でウィザーズと対戦。115-120で敗れはしたが、残り20秒まで1ポゼッション差で食い下がり、長らくドアマットチームだった過去とは明確に違うチームであることを印象付けた。

ベン・シモンズはジョエル・エンビードとともに先発出場。「ジョエルのジャージーにライトが当たっているのを見て、『マジでここにいるんだ!』と思ったよ」と、ケガにより1年遅れで迎えたNBAデビューの印象をシモンズは語る。「正直に言って2Kをやっているみたいな感覚だった」。人気ビデオゲームのタイトルを引き合いに出し、『その瞬間』を表現した。

「サイズとスピードという自分のアドバンテージを生かしてうまくやったつもりだ。もうちょっとやれたと思うし、勝つことだって可能だったと思う。ただ、まだ最初の試合だ。僕たちにはまだまだ先がある」

シモンズは35分のプレーで18得点10リバウンド5アシストを記録。スタッツ以上に、堂々とアグレッシブにプレーする姿が印象的で、『豊作の年』にあってもルーキーの中では頭一つ抜け出しているように見える。

しかし、開幕戦からセカンドユニットの弱さを露呈したのも事実。またエンビードはシモンズ以上の豪快なプレーでインパクトを残したが、出場時間は27分。ケガの影響でプレータイムに制限がかかっているようで、そうなるとセカンドユニットの弱さはさらに問題となる。

いずれにしても、今年は目先の1勝よりも選手個々として、そしてチームとしてステップアップのために正しく歩みを進めていくのが大事。新生シクサーズは力強く第一歩を踏み出した。