初めて訪れた留学生プレーヤーを欠く時間帯
ウインターカップ2日目、帝京長岡(新潟)は実践学園(東京)と対戦した。
拮抗した展開が続いたが、ディアラ・オマールの高さを生かした長岡が終盤に2桁を超えるリードを奪う。これで勝負は決まったかに見えたが、そのオマールが約5分を残してファウルアウトとなったことで、勝負の潮目が変わる。
長岡はオマールがファウルアウトになる前に、先発を務めたディアラ・シディキがすでに5ファウルとなっていた。そのため、長岡は終盤の勝負どころで留学生プレーヤーがいない状況で戦うことになった。
長岡の柴田勲監督が「留学生ありきの中でやってきた」と認めるように、留学生はチームの中心だ。これまで留学生プレーヤー2人が同時にファウルアウトになった経験はなく、高さの利を失った長岡は徐々にリードを失っていった。
3ポイントシュートを決められ、2ポゼッション差まで迫られた。それでも長岡は、タイムアウトを機に落ちつきを取り戻すと、この日チームハイの18得点を挙げた関矢透弥が3ポイントシュートを決め返し、再び勢いが戻った。関谷の活躍で再びリードを広げた長岡は、実践の追撃を振り切り、最終スコア82-75で勝利した。
柴田監督も「関谷が良い仕事をしてくれた。タイムアウトを取った後に躍動感が戻った。守りたがるというか勝ちたがるというか。追いかけられてる時は動きが硬くなっていました」とコメントしている。
留学生プレーヤーがいない状況でも接戦を制し、「こうゆう戦い方もあるのかと。今回、一山越えられたのは良かった」と、安堵の表情を浮かべた。