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ジノビリも認める「僕たちが尊敬するコーチの一人」
2014年にスパーズのアシスタントコーチに就任して以降、NBA史上初の女性アシスタントコーチとして活躍しているベッキー・ハモンが、史上初の女性ヘッドコーチ誕生に向け、また一歩前進した。
ハモンは、ヘッドコーチのグレッグ・ポポビッチに代わり、10月8日に行なわれたナゲッツとのプレシーズンゲーム前半の指揮を執り、122-100での勝利に貢献した。試合後、ハモンは「私にとって素晴らしい機会になった」とコメント。「でも、私たちはポップ(ポポビッチの愛称)が考えている指導プログラムの一環。私たちにチャンスを与えるのが彼のやり方」と謙遜した。
現代社会では多様性が重要視されているとはいえ、プロスポーツで問われるのは実力のみ。名将ポポビッチは、話題作りだけで女性にチャンスを与える指導者ではない。つまり、ハモンに指導者として大成できるだけのポテンシャルがあると認めているからこそ、今回のような機会を与えたのだろう。
ハモンは選手たちからも尊敬を集めている。ナゲッツ戦の終えてマヌ・ジノビリはメディアに「他とは異なるように見られるのかもしれないけれど、彼女はコーチとして素晴らしい仕事をしているよ。頭が良く、試合を理解している。僕たちが尊敬するコーチの一人だ」と話した。
今後もポポビッチの下で研鑽を積むハモンは、間違いなくNBA史上初の女性ヘッドコーチ最有力候補だ。