サンダーへの感謝を伝えるビデオメッセージをSNSに投稿
カーメロ・アンソニーと交換でニックスにトレードされることが決まったエネス・カンターが、3年間サポートしてくれたチーム、球団、ファンに感謝の気持ちを伝えるビデオメッセージをTwiterに投稿した。
One last time Okla-Home ?????? pic.twitter.com/4GK8nUO5JJ
— Enes Kanter (@Enes_Kanter) 2017年9月23日
「何から話し始めたらいいのか」と口ごもるカンターは、「たくさんの思いがあって、すべてを伝えきれない。まずは、みんなへの感謝を伝えたい」と語り始めた。「サム・プレスティGM、チームメートのみんな、特にスティーブン・アダムズにお礼を言いたい」
以前から母国トルコの現政権を批判していたカンターは、今年のオフにトルコに入国しようとした際、政府からパスポートを失効させられた上、ルーマニア空港で一時拘束された。拘束は解かれたものの、「武装テロリスト集団と関わり合いがある」という疑いをトルコ政府からかけられ、帰国できない状況が続いている。
カンターは、難しい状況にいる自分をオクラホマシティが支えてくれたことにも感謝した。「僕が家族を失い、故郷を失った時、みんなが家族として受け入れてくれて、オクラホマシティーが僕の故郷になった。だからこそオクラホマシティ、球団、オクラホマ州は僕の心の中にいつまでもあり続ける」
西から東カンファレンスのチームに移籍することになったカンターには、打倒ウォリアーズを果たせなかったという大きな心残りがある。ビデオメッセージでもそのことについて触れ「もう一つ言いたいことがある。みんな、俺のためにもウォリアーズを倒してくれ。お願いだ。これからサンダーとウォリアーズの試合は必ずチェックする。お願いだから、俺のために勝ってくれ」と、サンダーの一員として最後の願いを伝えた。
もっとも、トレードに関しては「怒りの感情はない。NBAのビジネスを理解している」と理解している。ニューヨークで迎える新たなキャリアについても「これから新しい冒険が待っている。ニューヨークでね」と前向きにとらえている。
ラッセル・ウェストブルック、ポール・ジョージ、カーメロ・アンソニーによる『ビッグ3』が誕生したことで、打倒ウォリアーズが可能なだけのポテンシャルを秘めたチームになったサンダー。一方のカンターは、若返りと再建モードに切り替えるためにアンソニーを放出したニックスでの立場が保証されていない。もし再び他チームにトレードされたとしても、サンダーがウォリアーズに勝って、NBAファイナルに進出することを願い続けるのだろう。