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アイザイア・トーマスが欠場する序盤戦が復活のチャンス

今夏フリーエージェントになったデリック・ローズは、昨シーズンの年俸から2000万ドル(約22億円)以上の減額を受け入れ、ベテラン最低保証額でキャバリアーズと契約した。

それもこれも、選手としての価値を再び証明するため。そしてキャリア初優勝のためだ。幸いなことに、キャブズでは過去に同じチームでプレーした経験がないレブロン・ジェームズと共闘する機会を得られた。レブロンは2010-11シーズンから6年連続して所属チームをNBAファイナルに導いている、いわば優勝請負人。今シーズンは、キャブズに復帰後4年連続のファイナル進出、そして球団史上2回目の優勝をローズらと狙う。

そのレブロンが、ローズの希望が叶うよう、チームメートとして支えたい意向を持っていると『ESPN』が伝えた。

2011年に史上最年少となる22歳と6カ月でシーズンMVPを受賞したローズは、それから度重なるケガにより選手としての評価を落とした。昨シーズンはニックスで64試合に出場し、平均18得点を記録したものの、ボールを独占して球離れが悪いという印象がついてしまっている。

キャブズではシックスマンとして起用される可能性が高いものの、セルティックスからトレードで加入したアイザイア・トーマスが股関節の負傷により出遅れているため、その間はローズが先発として起用されるかもしれない。

キャブズのオフェンスはその大半がレブロンにより構築されるため、ローズがスコアラーとしての役割に集中できるのはプラス材料だ。もしキャブズの得点源になれれば、再びフリーエージェントになる来夏、移籍先の選択肢も増える。

今夏はどのチームからも希望する条件の契約を提示されず、ローズのプライドは相当に傷つけられたはず。コートで失った自信と評価はコートで取り戻すしかない。

レブロンとの共闘がローズ復活のきっかけになるかどうか、2人のコンビネーションに注目だ。