写真=Getty Images

ピックアップゲームへの参加が思わぬトラブルを招く

ウォリアーズに移籍した去年の夏に、ケビン・デュラントは多くの人からヒール(悪役)と見なされるようになった。特にオクラホマシティのファンは、移籍の決断を「サンダーを見捨てた行為」と判断し、『KDアレルギー』は1年が経過した今も存在している。それを今回、エネス・キャンターは身をもって経験することになった。

先日ニューヨークでカーメロ・アンソニー、レブロン・ジェームズ、デュラントとのピックアップゲームに参加したキャンターは、ポッドキャスト番組『Timeout with Taylor Rooks』にゲスト出演してこう語っている。「ゲームが始まる前、僕はコーチにレブロンのチームに加えてもらうよう念を押したんだ。名前は伏せるけど、チームメートの一人から『もしお前とKDが一緒にプレーしている画像が俺の目に入ったら、オクラホマシティに居場所はないからな』と言われたからね」

そのチームメートがデュラントに対し敵意を持っているのかと聞かれたキャンターは「そうだね。ピックアップゲームが終わってから45分くらい経った後だったかな、その選手から電話があって、『お前、ヤツと話したのか?』と聞かれた。どうやらピックアップゲームについてどこかから聞きつけたらしくてね」と答えた。「その他にも、KDとフレンドリーに接したかどうか、彼と同じチームでプレーしたかどうかも聞かれた。僕は同じチームでプレーしなかったと伝えたら、『嘘をつくな。同じチームでプレーしている動画を見たぞ』と言われたよ」

たしかに、アンソニーがInstagramに投稿した動画を見ると、キャンターはレブロンのチームではなくデュラントのチームでプレーしていた時間帯もあったようだ。

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気になる匿名のチームメートだが、今シーズンがサンダー在籍4年目のキャンターが名前を伏せるということは、チーム内で相当な影響力を持っている選手と考えられる。キャンターよりもサンダーで在籍年数が長いのは、ニック・コリソン(14年目)、あるいはラッセル・ウェストブルック(10年目)ということになる……。

オフに入りシーズンMVPを受賞したウェストブルックを祝福したデュラントだが、2人の友情関係がどのていどまで修復されているかは分かっていない。コリソンは、デュラントと同様シアトル時代のスーパーソニックスからの生え抜きで、チームの精神的支柱の一人だ。

誰がキャンターに釘を刺したにせよ、『KDアレルギー』が治まるには、やはりもう少し時間が必要らしい。