ターンオーバーからの失点が響き完敗
三遠ネオフェニックスは今シーズンいまだ勝ち星がなく、開幕10連敗を喫してブライアン・ロウサムヘッドコーチを解任した。そして、本日の大阪エヴェッサ戦より河内修斗アソシエイトヘッドコーチに指揮を託して再出発となったが、ホームで大阪相手に完敗を喫した。
ジョシュ・ハレルソンに3本の3ポイントシュートを許すなど、序盤から追いかける展開が続く。それでも、ベンチ入りした10名の選手をすべて出場させ、フレッシュな選手を起用することでディフェンスの強度を上げて食らいつき、18-19で第1クォーターを終えた。
だが、第1クォーターでは0だったターンオーバーが、第2クォーターだけで6つと、三遠はミスで失速していく。積極的なミスならまだしも、単なるボール運びのシーンでパスカットされてワンマン速攻を許すなど、あまりにも軽率だった。途中、ゾーンディフェンスに変えて24秒バイオレーションを誘発し流れを変えかけるも、これもハレルソンと合田怜の3ポイントシュートで攻略された。
29-37で迎えた後半、三遠はすぐに点差を2桁にされるも、ディフェンスは崩れずに粘ろうとする。それでも、良いディフェンスを見せた後にムービングスクリーンでポゼッションを簡単に渡してしまうなど、流れを自ら手放してしまった。そして、この我慢の時間帯で大阪の伊藤達哉のドライブを止められず次々と失点し、突き放されていった。
最後まで止められなかった伊藤&ハレルソン
菅野翔太の3ポイントシュートでスタートした最終クォーター、川嶋勇人がアグレッシブにアタックし、太田敦也がインサイドの難しいシュートをねじ込むなど、開始3分で12点差まで追い上げを見せた。
だが、直後に菅野のパスがスティールされ、橋本拓哉に速攻から3点プレーとなるバスケット・カウントを決められてしまう。この試合、三遠の流れが来そうな場面は何度もあったが、そのたびにターンオーバーからイージーシュートを許してしまった。
残り3分半、伊藤とのピックプレーからハレルソンにミドルシュートを許し、21点差となったところで勝負アリ。伊藤に後半だけで15得点を許し、ハレルソンには計32得点を奪われ、最終スコア62-80で敗れた。
三遠は平均ターンオーバー数がリーグワーストの15.5本だが、この試合では10本と減少させた。それでも、13点をターンオーバーから献上しており、引き続きターンオーバーの質と量を改善させる必要がある。
指揮官が交代したからといって、すぐに良い結果が出るほど簡単な世界ではないのかもしれない。それでも、あまり出番のなかった選手にプレータイムを与え、チェンジングディフェンスや終盤のビッグラインナップなど、勝利に向けてありとあらゆる手を尽くしてもいる。まだシーズン序盤、こうした試行錯誤を繰り返して辛抱強く1勝を目指すしかない。
11月2日のB1 8試合の結果
三河85-104SR渋谷
千葉81-82京都
横浜72-85滋賀
三遠62-80大阪
新潟70-69名古屋D
富山69-91琉球
島根73-68川崎
宇都宮79-71A東京
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