新人ながら、エースと同じ38分間の出場
ウィザーズがスパーズのホームに乗り込んだ。3試合連続で先発を務めた八村塁は開始直後にビッグプレーを見せる。ファーストプレーで回ポストでボールを受けた八村はパスフェイクで相手をかわすと、そのままリングにアタック。身体をぶつけてパワーで押し込み、ダンクで初得点を記録した。
八村は直後のオフェンスでもミドルシュートを狙うなど、積極的な姿勢を見せたが、その後はシュートタッチに苦しんだ。チームはチェンジングディフェンスが機能せず、オフェンスリバウンドを何本も許してしまう。リードチェンジを繰り返すも、パティ・ミルズに3ポイントシュートのブザービーターを決められ、26-30で第1クォーターを終えた。
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八村は第2クォーター頭からコートに立ったが、なかなかオフェンスに絡むことができない。それでも、個人プレーに走らず味方にスクリーンをかけ続け、安定したディフェンスを見せた。
アイザイア・トーマスやブラッドリー・ビールが個人技で得点するも連動したスパーズオフェンスを止められず、一時2桁のビハインドを背負ったが、第2クォーター終盤に八村にボールが渡り始めると、ウィザーズの反撃が始まる。
ようやくポストで1on1のシチュエーションを迎えた八村は、ポンプフェイクで相手をかわし、ゴール下で久しぶりに得点を挙げる。さらにはブロックショットを見舞い、すぐさまゴールへ走り出してオフェンスリバウンドからセカンドチャンスポイントを挙げた。そして、前半最後のポゼッション、ビールとの連携からダンクをかまし、60-60の同点に追いついた。
ウィザーズは八村のミドルシュートで後半をスタートしたが、ディフェンスが機能せず、ラマーカス・オルドリッジに2本の3ポイントシュートを浴びるなど追いかける時間が続く。
八村はノーマークの3ポイントシュートを決められず、下を向くシーンもあったが、アシストにプットバックダンクなど、献身的なプレーを続けた。また、サンダー戦でも見られたが、八村以外の4人がベンチメンバーの時間帯があるなど、コーチからの信頼度がうかがえた。
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アイザイアの得点もあり、2点差で最終クォーターを迎えると、リードチェンジを繰り返す接戦が続く。ここまで31分間とチーム最長のプレータイムの八村は残り6分39秒にコートに戻ったが、ビールを中心とするオフェンスに最後まで絡むことができなかった。
残り26秒、ビールがフリースローを2本成功させて同点に追いついたが、直後デマー・デロ―ザンにダブルクラッチを決められてしまう。そして、残り5秒、最後のオフェンスをビールに託すがシュートを打ち切れず122-124の接戦を落とした。
八村は38分間の出場で16得点8リバウンド3アシスト1スティール1ブロックを記録。プレータイムはビールとともにチーム最長となった。フィールドゴールは14本中8本と高確率で決めたが、ノーマークでの3ポイントシュートを決められず、ラスト6分半はオフェンスに絡めずシュートアテンプトが0に終わるなど、クラッチタイムのパフォーマンスに課題を残した。
それでも、素晴らしい成績を残し、出場時間を見ても、チームからは絶大な信頼を得ていることが分かる。次節はホームに戻り、ジェームズ・ハーデン率いるロケッツと対戦する。