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ハーデンとCP3の新チームが被災者に勇気を与える存在に

ロケッツの本拠地であるヒューストンが、大型ハリケーン『ハービー』による大洪水で甚大な被害を受けている。

大型ハリケーン『ハービー』は25日にテキサス州に上陸。そのまま停滞したことで記録的な豪雨をもたらし、アメリカで4番目に多い230万人の人口を抱えるヒューストンには多くの被害が出た。まだ被害は拡大しており、1週間の雨量が通常の年間降雨量に達すると予想されている。テキサス州とその隣のルイジアナ州には非常事態宣言が出され、ヒューストンでは略奪行為や強盗を防ぐための夜間外出禁止令も出された。

そんな中、ロケッツのオーナーであるレスリー・アレクサンダーはヒューストンに1000万ドル(約11億円)を寄付。当初ロケッツが発表した寄付金額は400万ドル(約4億4000万円)だったが、オーナーは被害の拡大を見て600万ドル(約6億6000万円)を追加した。

アレクサンダーは、先日球団売却の意思を表明したばかり。しかし、1993年から保持する球団のお膝元であるヒューストン復興のため、いち早く支援の姿勢を打ち出した。また、NFLテキサンズのJJ・ワットが始めた募金活動に、今シーズンからロケッツでプレーするクリス・ポールも5万ドル(約550万円)を寄付している。

そんな中、ヒューストン出身のジェラルド・グリーンは、自ら救助活動に参加する意思を表明。Instagramに投稿した動画内で「誰かボートを持っていたら貸してもらいたい。助けが必要な人を俺が救助しにいく」と語った。

Get at me ASAP!

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歴史的な規模のハリケーン直撃により甚大な被害を受けたヒューストンでは、今後も様々な問題が出てくるだろう。被災者にとって、地元プロスポーツチームの存在は決して小さくはない。2011年3月11日に発生した東日本大震災後には、東北楽天ゴールデンイーグルス、ベガルタ仙台がパフォーマンスを通じて被災者に勇気を与えた。現在Bリーグ2部の仙台89ERSは、震災直後から1年間の活動休止に追い込まれたが、選手たちはbjリーグの他チームにレンタル移籍する救済措置が取られ、それぞれが被災地のための活動を続けた。

およそ2カ月前、ジェームズ・ハーデンとクリス・ポールによる新チーム誕生に沸いたヒューストンには、ロケッツの勝利で勇気づけられるファンがいる。ただ、今は1日でも早く洪水が治まり、市民が日常を取り戻せることを願うばかりだ。