ロンゾのゲームメークがデンの得点能力を再生させる?
昨夏レイカーズと4年7200万ドル(約78億円)という大型契約を結んだルオル・デンだが、シーズンを通して調子が上がることなく、キャリア14年で自己ワーストとなる平均7.6得点と期待を大きく裏切る結果となった。
来夏にポール・ジョージ、あるいはレブロン・ジェームズという超大物フリーエージェントの獲得を狙うレイカーズにとって、結果を残せないデンのような高額年俸の選手は、扱いに困る不良債権のようなもの。2年目の新シーズンも結果が出ないようであれば、トレード候補になるだろう。最低でも1試合平均で2桁得点というスタッツは残す必要がある。
本来のプレーを見失っているデンにとって復活の機会になるかもしれないのが、ロンゾ・ボールの加入だ。パス優先型ポイントガードのボールは、類い稀なプレーメーク能力と視野の広さを持ち、チームメートにイージーな得点機会を与えられると言われている。
デンは『Daily Star』とのインタビューでこう語っている。「まだプレーしている姿を見ていないけれど、ボールとのプレーがとても楽しみだよ。彼は優れた選手で、バスケットボールIQも高い」
レイカーズは、今シーズンもブランドン・イングラム、ジョーダン・クラークソン、ボールら若手に経験を積ませるシーズンと位置づけている。今オフには西カンファレンスに優れた選手が集まったため、プレーオフ争いが例年に増して激化するのは確実。4年続けてポストシーズン進出を逃しているレイカーズが食い込めるとすれば西の8位だろうが、レギュラーシーズンの最後まで4、5チームが争う展開になるだろう。
デンはプレーオフ進出について「トレーニングキャンプが始まってからでないと、どういうチームなのか判断できない。その上でシーズンの目標を立てるものだから」と言う。「新しい選手もいるし、出て行った選手もいる。いずれにしても楽しみだね」
選手としての評価を再び上げるため、デンにとっては新シーズンが正念場になる。