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球団史上22番目の永久欠番、式典は2月11日のキャブズ戦で実施

8月18日、セルティックスがポール・ピアースの背番号34番を永久欠番とすることを発表した。永久欠番の式典を、2018年2月11日に本拠地TDガーデンで行なわれるキャバリアーズ戦で執り行われることもあわせて発表されている。

ピアースの34は、セルティックス史上22番目の永久欠番になる。1958年からの6連覇を含む7回の優勝に貢献したジム・ロスカトフの18番も永久欠番になるはずだったが、本人が辞退したため当時は永久欠番にならなかった(後にデーブ・コーウェンスの背番号として永久欠番となっている)。

セルティックスで15年プレーしたピアースは、クラブの公式HPでこうコメントしている。「ガーデン(本拠地の愛称)で15年間プレーした間、ビル・ラッセル、ラリー・バード、ボブ・クージーといったバスケットボール史上に残る選手たちのジャージーが掲げられているのを目にしてきた。彼らの隣に自分の背番号が加わるなんて、とても名誉なこと。僕は常々『自分は生涯セルティック』と言い続けてきた。それが現実のものになる」

名場面を数多く生み出したピアースだが、セルティックス時代のハイライトといえば、やはり優勝した2008年のNBAファイナルだろう。

ケビン・ガーネット、レイ・アレンとの『ビッグ3』結成に沸いた2007-08シーズンの中心は、紛れもなくセルティックスだった。宿敵レイカーズとファイナルで激突したピアースは、第1戦で22得点、第2戦で28得点、そして第5戦では38得点の大活躍。セルティックスは第6戦で球団史上17回目の優勝を決め、ピアースはファイナルMVPに輝いた。

ボストンのエースとしてファン人気が高かったピアースは、クリッパーズ所属として現役最後となったTDガーデンでのセルティックス戦に出場した際、記憶に残る感動的な場面を作った。

セルティックスが106-99でリードして迎えた第4クォーター残り19.8秒、大歓声に背中を押されるようにしてコートに入ったピアースは、残り11秒にトップ・オブ・ザ・コーナー手前から3ポイントシュートを成功させ、最高の形でボストンでのラストマッチを締め括った。 ピアースの功績は大きく、3ポイントシュート成功数(1823)、フリースロー成功数(6434)、スティール数(1583)でセルティックス歴代1位となる成績を残した。1998-99シーズンからの15年間で記録した通算2万4021得点は、チーム歴代2位の数字となっている。