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オフにはトレードの噂もあったが気にせず練習に集中

NBAのシーズンオフには、多くのNBAスター選手たちが合同トレーニングを行なうことが多い。今夏最も注目を集めたのは、レブロン・ジェームズ、ラッセル・ウェストブルック、クリス・ポール、デリック・ローズがラスベガスで実施したミニキャンプだろう。

オールスターゲーム、またはアメリカ代表くらいでしか実現しないビッグスターの合同トレーニングはレアだが、ペリカンズのアンソニー・デイビスのように、チームメート以外との練習を好まない選手もいる。

ペリカンズ公式サイトは、大物選手たちとの練習をしない理由を尋ねられたデイビスの回答をTwitterに投稿した。その答えはシンプルに「なんで練習する必要があるのさ。相手に筒抜けになるじゃないか」というものだった。

正論ではある。大事なのは練習に集中する環境を整備すること。そういう意味では、今夏はデイビスの周辺は、若干騒がしかった。7月に入り、デイビスを含むトレードの噂が頻繁に報じられるようになったからだ。そんなデイビスは、『Times-Picayune』によれば、可能な限り耳に入れないようにしていたという。

今週、7歳から15歳を対象としたバスケットボールキャンプをネブラスカ州立大学オマハ校で開催した際、デイビスはメディアに「いろんなことを聞かれたけれど、一番クレージーな質問は、『ボストンに移籍するとしたら、どう思う?』だったよ」とコメント。もちろんジョークとしての発言だが、あまりにも頻繁にトレードの噂を聞くようになり、デイビスは代理人とデル・デンプスGMに直接確認したそうだ。

「NBAのビジネスは理解しているけれど、デルか代理人から何も話がなけれれば気にすることもないよ。何度も繰り返し噂を見聞きしたから、球団に確認した。事実ではなかったよ。それが僕の休暇の始まり。それからは一切気にしていないよ」

様々な憶測が報じられるのもスター選手ならではの悩み。ペリカンズに事の真相を確認した後、デイビスは新シーズンに向けたトレーニングに集中している。