バラダランタホリ 玲依

中祖HC「フィジカルがあって、身長がある選手を育てていきたい」

3×3男子日本代表は継続的に強化を行っている。4月21日から23日には強化合宿を開催し、世界ランキング1位のUb(ウーブ/セルビア)、2位のMiami(マイアミ/アメリカ)との練習機会を作った。

中祖嘉人ヘッドコーチは「このトップチームと試合をした時にどういうギャップがあるのかを今のうちに知っておきたい。我々の目標はロサンゼルスオリンピックなので、それに向けて向上していくことがこのキャンプの狙いです」と語り、ある程度の収穫を得たようだ。

「スクリーンの攻防でこっちのほうが綺麗に攻められていたようなところはあるし、逆にオンボールスクリーンで、我々の使っているスクリーンのリズムと向こうのリズムが違ってそれを学ぶところがありました。フィジカルの差や個人スキルセットの差はあるんですが、全く勝てないことはないという感覚だったので、その足りないところをしっかり埋められるようなアプローチをしていきたいと思っています」

今回の強化合宿メンバーは『アジアカップ2026』に出場した選手が中心だが、アンダーカテゴリーのメンバーも選出された。そのうちの一人が大東文化大2年のバラダランタホリ 玲依だ。タホリは195cmの長身に加え強靭なフィジカルを持ち、柔らかなシュートタッチも備えている。

中祖ヘッドコーチは4位に終わったアジアカップを鑑み「リバウンドの差と、あとインサイドのディフェンスの差が完全に点数に出ていました。少しでもフィジカルがあって、身長がある選手を育てていきたい」と話しており、タホリはその言葉通りの選手だと言える。そしてタホリは「覚悟を持ってこの合宿に臨んでいます」と話した。

「A代表で活躍されているプレーヤーたちと同じ環境で練習できることは自分にとって良い経験になります。UbやMiamiといった(世界トップの)チームと試合ができる機会というのは、自分のカテゴリーからしたら絶対にないことだと思うので、ここに呼ばれた責任を感じながらやっています」

バラダランタホリ 玲依

「普段やらないことに挑戦できる機会なので結構楽しい」

普段は5人制でプレーしているため、3人制との違いに戸惑うこともあるという。「攻守の切り替えが早いのはそうなんですけど、スクリーンを連続してかけて、その中でのシュートセレクションやパスの判断というのが全然違います。5人制に比べて、正解がないスポーツだと思うので、そこでの判断がまだ難しいです」

慣れ親しんだ5人制のほうがプレーしやすいのは当然だが、「3人制のほうが、アタックしたりシュート機会も多いので、自分の中ではやりやすい部分はあります」とも言い、役割が多岐にわたる3人制でのプレーを楽しんでいるようだ。

「大学のカテゴリーだと役割がビッグマンだったりハンドラー、シューターって分かりやすく細分化されています。3×3だと、僕がいつもスクリーナーをやっているけど、小澤(崚)さんからスクリーンをもらって、僕がハンドラーになるシチュエーションも多いです。自分が普段やらないことに挑戦できる機会なので結構楽しくて。ワクワクして合宿に臨んでいます」

物事を上達させるには楽しむことが一番という考え方があるが、タホリはそれを体現している。そして、この合宿をただ経験を積むだけの場として考えておらず、上を目指す心意気も持ち合わせている。「今の日本代表にはないインサイドの強さだったり、リバウンドで貢献できると思います。自分の持ち味を生かせると思うので、そのポジションを狙って4人の中に入れたらと思っています」