Wリーグ

2019-20シーズンは10月4日開幕!

9月26日、第21回Wリーグの開幕記者会見が行われ、全12チームからそれぞれ代表1名が出席し、新シーズンに向けての意気込みを語った。

今シーズンは皇后杯に加え、11月中旬、2月上旬に国際大会があるためリーグ戦が中断。レギュラーシーズンは2回戦総当たり方式で行われ、上位8チームがプレーオフに進出。まず、5位と8位、6位と7位で一発勝負のセミクォーターファイナルを実施。勝者が4位、5位と再び一発勝負のクォーターファイナルを戦い、セミファイナル、ファイナルはそれぞれ2戦先勝方式となる。

リーグ戦、まず注目は『女王』JX-ENEOSが連覇を12に伸ばすことができるか。今シーズンから新ヘッドコーチに梅嵜英毅が就任した。女子日本代表のアシスタントコーチとしてアテネ五輪、リオ五輪を経験し、2007年から昨シーズンまで山梨学院大学女子の指揮を執っていた梅嵜の下、どんな進化を見せてくれるのか注目が集まる。

キャプテンを務める岡本彩也花は、「今までやってきたバスケットにプラスして、新しいヘッドコーチがやりたいことができればと思います」と、守備からの走る展開というJX−ENEOSスタイルの根幹を変えずに、新たな色を加えたいと意気込む。

そして9月上旬に電撃的な現役復帰を発表した吉田亜沙美の存在も含めて「ヘッドコーチも代わる中、選手同士でよりコミュニケーションを取れていて雰囲気は良いです。吉田選手も戻ってきてくれてより一層チームが引き締まっています」とチーム状況に言及すると、最後に女王の座を維持したいと決意を見せる。

「オフェンスでもディフェンスでも常に攻めるバスケットをする。リーグ戦、オールジャパンの2冠を全勝優勝で達成し、試合内容も含めて良いゲームができればと思います」

新シーズンはJX−ENEOSに加え、トヨタ自動車、デンソーと昨シーズンの4強のうち3チームのヘッドコーチが代わる。その中でも注目は、女子スペイン代表の指揮官として圧倒的な実績を残しているトヨタ自動車のルーカス・モンデーロだ。リオ五輪で銀メダル、昨年のワールドカップで3位にスペインを導いた名将が、どんなチームを作り上げるのか興味深い。

キャプテンの三好南穂は、「まずはエナジー、集中力を持って楽しくバスケットボールをしようが前提としてあります。そして、ディフェンスからのバスケットなので、守備に関してはすごく厳しいです」とモンデーロの印象を語る。一方で、昨シーズンはチーム初のファイナル進出と躍進を果たした三菱電機は古賀京子ヘッドコーチの下、主力も健在の継続路線で着実にチーム力を高めている。

女子日本代表は全員がWリーグに所属しており、リーグでの質の高い試合が増えることは、代表の強化へと直結する。女王の座を巡り、例年以上の激しい戦いが繰り広げられることをより楽しみにしたい。