田中大貴

5人が2桁得点でバランス良く得点を稼ぐ

アジアチャンピオンズカップの3日目、アルバルク東京は韓国のヒュンダイ・モービスと対戦した。互いに1勝1敗、ファイナルラウンド進出のために負けられない戦いとなった。

A東京の先発は、小島元基、田中大貴、菊地祥平、竹内譲次、アレックス・カークの5人。前半はインサイドを攻めあぐね、安藤誓哉が高い位置からプレッシャーを掛けてターンオーバーを誘うも、その後の速攻を決められないなど、良い流れを生み出すことができない。

試合が動いたのは42-37とA東京がリードして迎えた後半だった。オールコートで当たるディフェンスで相手に勢いを与えず、堅守から作ったリズムをオフェンスに繋げる。小島と田中のドライブからの得点、セットプレーからカークのダンクシュートが決まり、リードを2桁に乗せる。

しかし、ヒュンダイ・モービスも粘りを見せる。この試合で24得点を挙げたラ・ゴナを起点として、中と外を上手に使い分けて、A東京のプレッシャーをかわして点差を縮めてくる。最終クォーター残り時間4分、ヒュンダイ・モービスに連続3ポイントシュートを決められ2点差と追い詰められた。

A東京はタイムアウトを要求。ここで速いパス回しでディフェンスを振りほどき、安藤が3ポイントシュートを決める。その後、カークもインサイドでディフェンス3人に囲まれながらも強引にシュートまで持って行くビッグプレーで突き放し、90-81で勝利した。

須田侑太郎

勝負どころ決めきり、リズムを与えた須田

昨日の試合と同様に、前半はリズムをつかむことができず苦戦したが、後半になると足も動きだし、ディフェンスから自分たちのバスケットを展開することで、勝利に繋げた。

ミラン・マチュワンがチームハイの20得点10リバウンド、カークも19得点10リバウンドと外国籍コンビが勝利に大きく貢献。田中が16得点、安藤が12得点、小島が11得点を記録と、チーム全体で得点を伸ばした。また須田侑太郎も7得点という数字以上に要所で好プレーを見せ、接戦を勝ち切る上で少なくない働きをしている。

ヒュンダイ・モービスに勝利したA東京は、2勝1敗でグループステージを終えてセミファイナル進出を決めた。代表組がワールドカップから過密日程が続き、9人と少ないメンバーで戦っているだけに、明日の休養日でしっかりコンディショニングを整えてほしいところ。28日に準決勝、29日に決勝が行われる。