生原秀将

先日開催されたアーリーカップで、横浜ビー・コルセアーズは宇都宮ブレックスと川崎ブレイブサンダースに敗れて大会を6位で終えた。勝って開幕に弾みを付けたいところだったが、優勝候補を相手に接戦を演じており、残留争いに巻き込まれてきた過去からの変化が感じられる。今夏にシーホース三河から加入した生原秀将に話を聞いた。

今シーズンのテーマは「チーム全員で守る、走る」

──今回のアーリーカップが新しいチームのお披露目になりましたが、生原選手の目線から見て自分たちの戦いぶりはいかがでしたか?

外国籍選手が揃ってからまだあまり練習ができていなかった中で、自分たちがやろうとしていたことはある程度遂行できたと思います。オフェンスの部分でのセットプレーは、この大会の前に茨城ロボッツと試合をして、いろいろな課題が見つかっていました。そこでの修正点を今回に持ってきて、合わせなど噛み合うところもあったので良かったと思います。

シーズンが始まっていないので、相手のスカウティングなどをあまりやっていない状況で試合に挑みました。そこでやられた部分はたくさんあったので、しっかりとシーズンに向けて準備をしていけたらと思います。

──このオフ期間の練習はどこに重点を置いて取り組んでいましたか?

ディフェンスの部分ではチーム全員で守るということ、あと走ること。この2つをテーマにやっています。

ようやく外国籍選手も揃ったので、チームオフェンスの練習もしっかりできるようになってきました。まだまだ手探りな部分もあるんですけど、ディフェンスも走ることはとにかく徹底して、チームルールとしてやっています。ポイントガードは一番前からディフェンスに当たるので、自分も率先してハードなディフェンスをできるようにやっていきたいなと思います。

個人としては、オフェンスの部分でまずは自分で得点を取ること、そしてアシストをしっかりとすることですね。ただポイントガードとしてはそれだけじゃなくて、しっかりとゲームコントロールをして、ゲームメークをするということを意識しながらやっています。

生原秀将

「まずは目の前の相手をしっかり倒すこと」

──昨シーズンまでは同じ地区の三河に所属していて、横浜は対戦相手でした。加入する前は横浜に対してどのようなイメージを持っていましたか?

言い方が良くないとは思いますが、チームとしてまとまりがなかったと思います。僕も同じ地区でやっていたので、横浜はチームがバラバラで逆に僕たちはそこを突いて試合をやることが多かったんです。

ただ今年のチームはそういう部分は一つもないですし、もっと言えばそういった過去があるので、しっかりとみんなでコミュニケーションを取るようにミーティングもしています。

このオフで僕を含め新加入の選手が多くて、歳が近い人もたくさんいます。みんな明るくて気さくで、オフコートの部分でもいつもワイワイと話しながら、笑っている感じです。そうやってオフコートでも関係性を築いています。そしたら、練習の雰囲気も質も良くなってきて、昨シーズンまでとは全然違ったチームになってきていると思います。

──生原選手自身としては、チームでどういう存在でありたいと考えていますか?

田渡凌君と一緒に話し合ってやっていこうと思っています。彼はキャプテンなんですけど、彼一人ではなかなかできない部分もあったので、普段から2人で話し合っていこうと。

凌君が下を向いてネガティブな時は自分がリーダーシップを発揮したり、そういうのは普段の練習から心がけてやっているので、2人でチームを引っ張っていけたらなと思います。

──では、最後に今シーズンの目標を教えてください。

チームとしてはチャンピオンシップに出場することが目標です。ただそれ以前に、3シーズン連続で残留プレーオフ進出という過去があるので、まずは目の前の相手をしっかり倒すことですね。

そして自分たちのバスケットを、トーマス・ウィスマンヘッドコーチのバスケットを信じて遂行していくことが目標達成のためには大事になってくるのかなと思います。