「まだ終わっていないということを証明した」
ピストンズ指揮官のドウェイン・ケーシーは、オフに加入したデリック・ローズの姿勢を称え、新シーズンでの活躍に期待している。
ケーシーは、ピストンズ公式サイトでのインタビューで「彼はリーグのMVPだ、ここ何年かの結果は、ケガが影響していたことを証明したがっていた。まだ終わっていないということをね。そして昨シーズン、ミネソタで実際に証明してみせた」とコメント。さらにローズのプロフェッショナリズム、度重なるケガから復活した気持ちの強さについても、このように語った。
「今年の夏の間も、彼はプロだった。オフを返上して練習していた。スピードも増したようだ。彼は、イシュ・スミスにパワーが備わったような選手。スピードにパワーが合わさるのは、タフなコンビネーションになる」
ケーシーは、昨シーズンにキャリアハイとなる3ポイントシュート成功率37%を記録したローズに、バスケットボール殿堂入りを果たしたレジェンド、ジェイソン・キッドの晩年とを重ね合わせている。
「彼には、これからも3ポイントシュートを決めてもらいたい。昨シーズンの成功率は37%で、彼にとっても新しい武器になった。年齢を重ねた選手に見られる傾向だが、3ポイントシュートを打つようになる。それで選手としてレベルアップするんだ」
「ジェイソン・キッドも同じだったのを覚えているよ。彼は3ポイントシューターではなかったが、努力して成長して、素晴らしいシューターになった。デリックにも、3ポイントシュートを打ち続けてもらいたい」
ケーシーはローズをセカンドユニットで起用する方針のようだが、チームに与える影響力の高さについても言及。コート上でのパフォーマンス以外の面でも、チームを引っ張ることを期待している。
「彼のプロフェッショナリズム、それから彼がどれだけハードにプレーするかが、チームのトーンを決める。彼は我々のセカンドユニットに、素晴らしいバランスを与えてくれるだろう」
昨シーズンのピストンズは、3年ぶりにプレーオフに進出したが、得点力はリーグ25位(107.0得点)だった。ローズの加入でオフェンスにどういう変化が表れるかも含め、新チームのケミストリーが楽しみだ。