八村にとっては、U17以来となるアメリカ戦
バスケワールドカップに挑んでいる日本は今夜、最強国アメリカと対戦する。すでに2次リーグ進出への道が断たれたが、本当の意味で世界との距離を測る好機となる。
ウィザーズの八村塁は「日本人がNBA選手と戦うことは全然ないことなので、チームとしても楽しみです」と、心躍らせている。
NBAドラフト1巡目指名を受け、全世界から注目を浴びている八村だが、その八村の存在を世に知らしめたのがU17世界選手権のアメリカ戦だ。試合は38-122で完敗を喫したが、八村は孤軍奮闘し25得点を奪った。そして、大会得点王も受賞した。
「U17の時に戦ったアメリカ戦はすごく思い出深い試合でした。そういった意味でも、今回もう一回戦えることはすごく楽しみです」と、八村は言う。
ワールドカップが終われば、ウィザーズのゴールデンルーキーとして、NBAでの戦いが始まる。言わば、このアメリカ戦は今後を占う試金石ともなり、八村も「これから僕がずっと戦っていくような選手たちと戦うわけです」と、気持ちを引き締める。
だが、現在はあくまでも日本代表としての八村というスタンスで臨んでおり、「日本人としてどれだけアメリカに対抗できるかというのが分かると思うので、日本のバスケを100%出し切りたい。すごく楽しみです」と、最後まで、高鳴る思いを隠せなかった。
「大事なのは自分たちのバスケットをすること」
もう一人のNBAプレーヤーである渡邊雄太は対戦相手よりも自分たちにフォーカスすることが大事と主張した。
「相手がどうのこうの言うよりも、自分たちのできる最大の力を出すことが一番大事。アメリカが相手でいろいろと注目を集めるとは思うんですが、大事なのは自分たちのバスケットをすることなので。相手にとらわれず、自分たちのやるべきことをやっていかないといけない」
日本は善戦しながらも、結果的に2桁以上の点差でチェコに敗れた。そして、指揮官のフリオ・ラマスはフィジカルコンタクトの差を敗因の一つに挙げた。実際、日本は前半を5点差で折り返し好ゲームを演出したが、後半に失速した。
フィジカルが1日、2日で急激に改善されることはない。だからといって、勝てないとは渡邊は考えない。「勝負できていた時間帯は確実にあった。集中力だったり、競争心だったり、メンタル的にも体力的にも、40分間継続してやっていかないといけないですし、本当に気持ちの問題じゃないかなと思います」
FIBAランキングを見ても、グループリーグの結果を見ても、苦戦は避けられない。それでも、渡邊が強調するように『日本らしさ』を見せつけてアメリカに一泡吹かせてほしいものだ。
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— バスケット・カウント (@basket_count) August 30, 2019