6月の群馬県予選で初優勝を果たし、インターハイに出場した常盤(群馬県)ですが、今は『全国の壁』にぶつかっています。インターハイでは八戸学院光星(青森県)を相手に初戦敗退。「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループB」でも、10月4日の埼玉栄(埼玉県)戦に敗れて3連敗となりました。

常盤の中心選手、フラー譲選手は埼玉栄戦での自身の出来を、「前半はシュートも入っていたし、良い流れでゲームができていました。でも後半は、フリースローは入りましたが、それ以外のシュートが10分の2で……。帰ってまた練習したいと思います」と悔しさをにじませます。

それでも下城陽平コーチが普段から口にする「攻撃的なディフェンスと、それを上回るアグレッシブなオフェンス」という常盤のスタイルは遂行できています。前半から攻守においてしつこいバスケを展開。後半も、10点以上ビハインドを背負った状態から一気に追い付く粘り強さを見せました。

ただ、それでも勝てない現状をフラー選手も認めます。「自分たちのバスケットは出せています。平均身長が180cmぐらいの僕らがプレスディフェンスをすれば、今日の埼玉栄戦でも何回もスティールできました。そこは良かったのですが、サイズのところで苦しんでいます」

「今日も埼玉栄の留学生に33失点、その前に対戦した山梨学院(山梨県)は全員が190cmぐらいあって、上からパスを通されました。サイズがもうちょっとあれば、と思ってしまいます」

それがないものねだりでることを、フラー選手も十分に理解しています。だからこそ「U18日清食品トップリーグ2026 ディビジョン2 グループB」の試合を通じて、下城コーチがよく言う「サイズのなさを気合で上回る」ことに挑んだり、よりハードなディフェンスをチームで身に着つけていこうとしています。

これまで県内のベスト8前後にいた常盤が、今夏のインターハイを経験して、今までにない『高さ』という壁に直面しています。一つの壁を乗り越えた先に出てきた新たな壁ですが、彼らは真っ向からそれに向き合うことで、自分たちを磨き上げようとしています。

高身長のビッグマンをいかに封じるか。特に留学生のいるチームを相手にすれば、得点やリバウンドをゼロに抑えることは現実的ではありません。少しでも嫌がらせて、少しでもそれらを減らすことができれば、勝てるチャンスは少しずつ増えていきます。

フラー選手自身も自らのプレーをさらに磨こうとしています。「下城先生からも『もっと1対1しろ』、『もっとアタックしろ』と言われて、実際に自分が得点を取るようなオフェンスを組んでくれています」

「このリーグ戦では、群馬県内では対戦できないような相手と対戦できる良い機会です。埼玉栄の留学生のような選手とのマッチアップで思い切って攻めて、ここから先の試合で得点をたくさん取りたいと思っています」

全国レベルの壁を乗り越えるのは決して簡単ではありません。しかし、決して経験豊富とは言えない選手たちが、朝練習や自主練習を積み重ねることで県内の壁を乗り越た成功体験があります。『高さ』という新たな壁にぶつかった今も、それに対抗する術を何とか見つけ出そうとしています。努力の末にこの壁を乗り越えた時、その先には今とは違う景色が見えているはずです。

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