
「高校の時以来の緑だなと思ったら、黒がメインに変わっていてびっくりしました(笑)。懐かしさを感じるというよりも、新たな色のユニフォームに身が引き締まる思いです」。そう語るのは、今シーズンから神戸ストークスに移籍した小川麻斗だ。昨シーズンは千葉ジェッツからの期限付き移籍で京都ハンナリーズに籍を置き、攻撃型ポイントガードとして全60試合に出場した。前編では移籍の理由について語ってもらったが、後編ではプレーヤーとしての未来像について語ってもらった。
社会貢献活動は「子どもたちに勇気や希望を与えたい」
──今年の神戸の強みはどこにあるのでしょうか?
まずは試合に出ている選手が全員、インテンシティ高くやれるチームだということです。控えから出る選手も変わらない強度を保つことで、強い神戸ストークスをお見せできると思います。チームコンセプトとして速い展開のバスケットを目指していて、ウイングプレーヤーもアタックできる選手が揃っているのでコンセプトに合ったバランスの良いチームです。これからチームの基礎的なルールについてみんなが共通認識を持てれば、すごく良いチームになっていきそうだと思います。
──チームの具体的な目標はありますか?
「もちろん優勝です」と言いたいところですが、最低限として勝率5割を目指しています。その目標を達成した先にポストシーズン出場だったり、優勝という道筋が見えてくると考えています。そして大事なことは日々成長していくことです。これはいつも泰三さん(川辺ヘッドコーチ)から言われていることで、それができるチームになることも目標の一つです。
──小川選手といえば今オフに、日本バスケットボール協会の3×3スペシャライズドチーム『Team TOKYO 2026』としても活動しました。そこで得たモノはありますか?
3×3は本当にフィジカルで激しい競技でした。5人制だったらミスマッチになってもヘルプディフェンスが来たり、様々な守り方があるのですが、3人制だとヘルプ自体が難しくて3×3特有のディフェンススキルやポストアップの駆け引きは、5人制にないモノなので成長を感じました。シュートには自信があったので1on1で得点を取りにいくメンタリティや、外れても打ち続ける重要性を体感できた良い機会になりました。
──日本代表になりたい気持ちはありますか?
気持ちはありますが、まだまだ自分に足りないものがいっぱいあって今のままだと難しいと思います。それこそ3人制で富永(啓生)選手が東京オリンピックで活躍して、今は5人制で活躍できているのを知っていると、3人制の代表に入ることを目標にするのも、これから先に生きてくるのかなと思っています。5人制が無理ということではなく、まずは可能性のあるところから挑戦していきたいです。目の前のことをちゃんとやって結果も残すことができれば、いずれは代表に呼ばれるチャンスが来ると思っているので、日々成長していきたいです。
──小川選手は社会貢献活動にも注力しています。新天地ではどのような活動を行いたいですか?
兵庫県の子どもたちに少しでも勇気や希望を与えられるような活動をしたいと思っています。その活動を通じて神戸ストークスを応援したいとか、僕のことを応援したいという人をどんどん増やしていきたいです。こういった取り組みはプロ選手として大事だと思いますし、千葉と京都でずっとやってきたことを神戸でやらないということはないです。むしろ今まで以上に良いものができたらいいですね。
八村塁選手が『BLACK SAMURAI SUMMIT』で来た時もそうですが、プロ選手と触れ合う機会は子どもたちに良い影響を与えていると肌で感じました。NBAとBリーグでは影響力の違いはありますが、同じプロ選手として何かしら子どもたちに良い影響を与えられるように頑張りたいと思っています。
──最後にブースターの方々にメッセージをお願いします。
千葉ジェッツのブースターの皆さんには本当にたくさん応援してもらいました。千葉Jでの最後のシーズンは不甲斐ないパフォーマンスになってしまったにも関わらず、いつまでも応援してくれていたのは自信にも繋がりました。京都では、アリーナがまだ小さいですが毎回満席の中でプレーできたことは、自分が良いパフォーマンスをする上で力になりました。これもファン、ブースターの皆さんのおかげです。
神戸ではまだまだ僕のことを知らないブースターさんもいると思うので、知ってもらえるように一試合一試合頑張っていきたいと思います。Bプレミアに昇格して通用するのか不安なブースターさんもいると思いますが、どんな時も下を向かずに、勝っている姿を多く見せれるように、毎試合毎試合、本当に全力で頑張っていきます。千葉、京都の方々にとってはチームが違いますが、ぜひ神戸に来てほしいです。「また見にいきたい!」と思ってもらえるような応援されるプレーを心がけて、アリーナを満席にできるようなチームを目指して頑張ります。