「1試合で2チームと戦っているみたいな感じになると思います」
男子日本代表は、明日に行われる『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window4のカタール戦に向けた前日練習を行なった。
日本はWindow4初戦、アウェーのサウジアラビア戦を106-78で圧勝。パリオリンピック以来の代表復帰となった八村塁が29得点、河村勇輝はシュートタッチに苦しみ4得点に留まったが9アシストとNBA組が抜群の存在感を示した。
ただ、出場時間の得失点で八村の+23、河村の+22を上回るゲームハイの+36と抜群の貢献度を見せたのが馬場雄大だった。2得点と得点に絡む場面は少なかったが、4リバウンド3アシスト2スティールとオールラウンダーぶりを発揮し、さらにエースキラーとして、スタッツに出ない部分で圧倒的なプレーを見せた。
縁の下の力持ちとして日本を支える馬場は、「(八村、河村が加入すると)別チームになることは、サウジアラビア戦でも見せてくれました。彼らをメインで作っていくことに全力を注いでいます」と、カタール戦も引き続きNBA組を軸にした戦いになると語る。
サウジアラビア戦では、八村が出ている時間帯は彼の圧倒的な個の能力を生かしたオフェンスを展開し、八村がベンチに下がっている時は、河村を筆頭にガード陣が攻撃の起点となり、多くの選手がボールに絡むオフェンスが機能していた。このメリハリのある攻めについて馬場も「1試合で2チームと戦っているみたいな感じになると思います。相手にとってはアジャストするのが、大変になってくると思います」とポジティブに受け止めている。
八村は個人技で得点を量産していたが、これは彼1人の力だけではなく、八村が打開しやすい状況をチームで作り出していた。NBA選手はルール上、代表活動の期間が制限され短時間でのフィットが求められる。その中で八村と長らく代表でプレーしてきた馬場も、「手応えはあります」とこれまで八村が出場してきたワールドカップ2023、パリオリンピックに比べて連携はうまくいっていると好感触だ。
この理由を「塁が協調性を持って、すごくチームファーストで考えてくれています。NBAで活躍していて、彼は1人でやろうと思ったらできます。そこで塁や勇輝もそうですけど、周りとコミュニケーションを取ってチームを作ってくれている。今回はよりチームで戦っていくという意識のもとでやれているからこそ、ここまでのフィット感が生まれているのだと思います」と語る。
明日の試合も八村の個をしっかりと生かすチームバスケットボールができれば日本の望む展開に持ち込める。そしてこの良いオフェンスのリズムを作るには、馬場の攻守におけるハイパフォーマンスが欠かせない。
