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ウォリアーズ黄金期の主役、名実ともにNBAトップスターに

フリーエージェント選手との交渉解禁後、続々と契約合意情報が報じられる中、ステフィン・カリーがウォリアーズから提示されたNBA史上最高額の契約に合意したと『ESPN』が伝えた。

『ESPN』によれば、カリーが合意したのは5年2億100万ドル(約225億円)の『スーパーマックス契約』。ウォリアーズのボブ・マイヤーズGMは、モラトリアム(猶予)期間が終了する7月6日の午前0時1分以降にカリーとの契約を締結させると、1日に『ESPN』に語った。

昨夏にケビン・デュラントが加入して以降、カリーとデュラントの共存が焦点となった。レギュラーシーズン序盤は、カリーがデュラントに得点機会を譲っていたような試合も見られたが、年明けからは本来のパフォーマンスを発揮。最終的には平均25.3得点、6.6アシスト、リーグ1位となる324本の3ポイントシュート成功数をマークした。プレーオフでも好調を維持したカリーは、17試合で平均28.1得点、6.7アシスト、3ポイントシュート成功率41.9%を記録し、自身にとって2年ぶり2回目のNBA優勝を果たしている。

デュラントもフリーエージェントとなったが、近日中に再契約に合意する可能性は高い。

西カンファレンスのチームは今週に入り積極的な補強を実行している。これがウォリアーズを意識したものであることは間違いない。ロケッツはトレードでクリス・ポールを獲得し、サンダーは同じくトレードでポール・ジョージを加えることに成功。ジミー・バトラーが新エースとなったティンバーウルブズも、トレードでジャズに放出したポイントガードのリッキー・ルビオの代わりに、フリーエージェントのジェフ・ティーグと合意に至ったという情報もある。

それでも、カリー、デュラント、クレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンが中心の『スーパーチーム』が、新シーズンも優勝候補筆頭であることに変わりはないだろう。

史上最高額の契約を手にしたカリーはまだ29歳で、成長の余地は残されている。名実ともにトップスターとなってキャリアのピークを迎え、どれだけのパフォーマンスを披露してくれるのか、周囲からの期待に応え、選手としてさらに進化した姿を見せてくれるはずだ。