川真田紘也

桶谷HCの就任当初からの信頼「ありがたい話です(笑)」

男子日本代表は、『FIBAワールドカップ2027アジア予選』Window3の中国戦を92-73と快勝した。各選手がしっかりと仕事を遂行した日本代表だが、中でもジョシュ・ホーキンソンは27得点4リバウンド4アシストと圧巻のプレーを披露した。

ホーキンソンの大暴れを支えたのは川真田紘也のステップアップだ。これまで日本代表はホーキンソンの控えセンターに苦しみ、彼がベンチに下がると一気にリズムが崩れることが多々あり、35分以上の出場を余儀なくされる試合が続いた。しかし、この試合のホーキンソンは、試合序盤から小まめにベンチに下がることでスタミナを温存でき、最後まで彼らしいプレーが貫けた。ホーキンソンが休憩できたのは、川真田の奮闘があってこそ。

守っては2025年NBAドラフト全体16位指名を受けた、中国の未来を担うヤン・ハンセンのローポストアタックを、持ち前のパワーで跳ね返すなど堅いディフェンスを披露。さらに第2クォーターには、ディフェンスリバウンドを取ってそのままトランジションに走ると、ファウルを受けながら豪快なダンクを叩き込み、日本に流れを引き寄せた。

この試合、川真田は10分33秒出場で2得点3リバウンドを記録。ただ、スタッツ以上のポシティブな影響をもたらし、これまでの日本代表歴の中でも自己ベストと言えるパフォーマンスを見せた。

川真田は、「前回のWindow2は、脳震とうを発症して出られなかったのですが、今回は最後のガベージタイムを除くと7分くらいジョシュを休ませることができました。今日は繋ぐことができて良かったですが、もっと自分をアピールしていきたいですし、もっと良いプレーをできるように頑張りたいです」と自身のプレーを振り返る。

これまで川真田は何度も代表に選ばれるが、なかなか出場機会に恵まれてこなかった。だが、桶谷大ヘッドコーチは、就任当初から川真田を高く評価しており、中国戦の前には「マイキー(川真田)は、Window2では脳震とうもあって出られなかったですが、今回は良い状態で合宿を終えて中国に来ています。マイキー5番、ジョシュの4番に、(渡邊)雄太の3番も使っていけたらと思います」と、起用を示唆していた。実際に試合で、最初にこのビッグラインナップを使うなど、川真田を積極的にコートに送り出した。

指揮官の期待にしっかり応えた川真田は「なんかすごく信頼してくれていて、ありがたい話です(笑)」と語った後、それぞれ違う持ち味を持った他のビッグマンとの争いが良い刺激になっていると話した。

「前回のWindowでは(渡邉)飛勇にアヴィさん(シェーファー アヴィ幸樹)、今回は狩野(富成)といろいろな特徴を持ったセンターがいます。特に狩野というポテンシャルを持った後輩が下からどんどん来ていて、負けたくない気持ちはあります。そういう部分はすごくプラスに働いていると思っています」

ムードメーカーである川真田のダンクは、チームの士気を高めるこれ以上ないビッグプレーとなった。同じセンターで、オフコートのファンサービスでも相棒としてお馴染みのホーキンソンは、「今日のマイキーは素晴らしかったです。トランジションからのダンクには驚きました。これまで、彼のあんなプレーを見たことがなかったです」と称える。

そして「彼が交代で見事なプレーを見せてくれたおかげで僕も何度か落ち着いて、しっかりと休んでコートに戻ることができました。同じセンターの仲間として、彼を誇りに思います」と川真田の貢献あってこその自身の活躍だったと強調。そして何度も「彼の活躍はハッピーです」と語っていた。

大きなインパクトを残した川真田だが、「いろいろなセンターがいて、対戦相手によってメンバーを変えることもあると思います」と、引き続き危機感を持っている。だが、長年の課題であるホーキンソンを休ませる繋ぎ役として、頭一つ抜け出したことは間違いない。