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全体38位指名の新人の電話番号をGMから聞き出して激励

ウォリアーズは今年のドラフトで指名権を持っていなかったが、ブルズとの交渉でオレゴン大学出身の新人、ジョーダン・ベルの交渉権を獲得した。翌日、ボブ・マイヤーズGMの同席の下で行われたベルの入団会見で、面白いエピソードが明かされている。

マイヤーズGMは、ドラフト終了後に血相を変えたドレイモンド・グリーンから連絡があったと言う。「車で自宅に戻る途中にメールが来た。『俺に言わないなんて、どういうつもりだ!?』という内容でね。車を停めて電話をすると、彼は怒っていた。ベルの獲得をネットで知り、『なんで教えてくれなかったんだ!』という感じだった」

そうしてマイヤーズはグリーンに求められるままに、ベルの電話番号を教えた。今度はベルが話す番だ。「知らない番号からの着信だったから出なかったんだ。ドラフトの結果を友人が祝ってくれていたしね」

ベルは着信番号に「誰?」とメールしたが返事がなかったため、折り返しの電話をかけた。そしてグリーンにこう言われたという。

「今夜を楽しめ、一度しかないことだからな。でも明日から俺たちは仕事に戻らなきゃいけない。俺たちはリングを取るために努力するんだ」

ベルとグリーンには、同じパワーフォワードということ以外にも共通点が多い。堅守とリバウンド、ブロックを得意とするし、体格も近い。そして何よりグリーンが親近感を持ったであろうことは、ドラフトでの評価が低いことだ。グリーンは2012年ドラフトの全体35位で指名されたことをいまだに根に持っている。

会見でマイヤーズはベルに、「ドレイモンドは、チーム内で母親みたいな存在だぞ。まずは彼の試験をパスしないといけない」と話し、笑いを誘った。

グリーンはチームメート思いの性格であると同時に、コート内でつまらないミスを犯せば容赦なく罵声を浴びせることでも知られている。果たしてベルは、グリーンの試験をパスし、チームメートとして認めてもらえるだろうか。いずれにしても秋のキャンプではグリーンの苛烈な『しごき』が待っているはずだ。