
「僕たちの実力が劣っているとは感じていない」
キャバリアーズはラプターズ、ピストンズを相手に『GAME7』にもつれる死闘を制してカンファレンスファイナルまで勝ち進んできた。彼らが描いたストーリーは『苦しい状況を乗り越えてきた強みが自分たちにはある』だったが、ニックスとのシリーズはここまで3連敗で、勝ち続けることで自信を積み上げて、なおかつ休養十分なニックスの優位ばかりが目立つ。
中1日での試合を続けているキャブズが疲労と無縁でいられるはずはない。しかし、その差は試合を重ねるごとに薄くなり、ホームに戻る第3戦では流れを変えられるとキャブズは期待したが、そうはならなかった。
第3戦ではファストブレイクポイントで4-17と大差を付けられた。キャブズの指揮官、ケニー・アトキンソンは「相手は我々が50%多くの試合をこなしてきたと分かっているから、『相手を走らせて、フィジカルに戦って疲れさせよう』という戦い方をしてくるのは当然だ。ただ、我々がトランジションでキレがなく、戻りが遅かったのも事実だ」と語る。
疲労があってもキャブズの選手たちはそれを認めない。ドノバン・ミッチェルは「自分たちが作り出した状況だから文句は言わない」と語る。「第1戦では22点差から逆転された。あそこで勝っていれば、そんな質問はされていないはずだ。あそこで負けたことでシリーズの流れが悪くなったのは間違いない。さらに言えば、ピストンズとの第6戦できっちり勝っていれば少し休めたはずだけど、すべては自分たちが作り出した状況なんだ」
しかし、試合後の会見でどう取り繕っても、蓄積した疲労は抜けていないし、3連敗で選手たちのメンタルも削られている。第3戦は試合終了のブザーが鳴るまで主力選手を下げなかったが、彼らの心は折れていた。第4クォーター残り2分を切ったところでジェイレン・ブランソンがドライブを仕掛けたのに対し、誰もチェックに行かずにレイアップを決められた。キャブズファンの大半はすでに帰り、ニックスファンのMVPコールが聞こえた。これは第3戦ではなくシリーズの決着がついた瞬間かもしれない。
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— NEW YORK KNICKS (@nyknicks) May 24, 2026
エバン・モーブリーは「疲労があるのは認めるよ。だけど、カンファレンスファイナルで泣き言を言うつもりはない」と語る。「明日を治療に使い、第4戦のティップオフを万全の状態で迎える。こういう苦しい時こそチームで団結して戦うしかない。目の前のことに集中して、一歩ずつ進んでいく」
ジェームズ・ハーデンは疲労について「言い訳はしないが、影響は出ている」と認めた。「でも、決めるべきオープンなシュートを外していることが大きい。シュートが決まれば楽になり、外れれば厳しくなるのがバスケだ。これまではシュートが入らない時も勝つ道筋を見いだしてきたが、このシリーズではそれができていない。第1戦の最初の2クォーター以降、僕らはまともにシュートを決めていないと感じる。相手云々を抜きにして、まずはシュートを決めなきゃ勝てないよ。ゲームプランを忠実に遂行し、決めるべきシュートを決める。自分がコントロールできることに集中するしかない。流れを変えるきっかけをつかめば、シリーズをひっくり返せると信じている」
0勝3敗からの逆転は過去に例がない。それは選手たちも理解しているが、最後まで抵抗するのが彼らのプライドだ。ミッチェルは「まずはシュートを決めること。そして守備で相手を止め、フリースローを確実に決める。一つひとつやっていくしかない」と語る。
「相手が3勝している事実は認めるけど、僕たちの実力が劣っているとは感じていない。初戦でチャンスを逃し、その後の2試合はシュートが入らずに守備も上手くいかなかった。でも、まだ第4戦で流れを変えるチャンスが残されている。次で一つ勝って、ニューヨークに行き、またここに戻ってくる。まずは次の試合に向けて1日で身体を回復させる。その方法を見つけ出して試合に備えるよ」