
山本が24得点、チーム全体で積極的な仕掛けが光る
若手を中心としたメンバーでアメリカにて強化合宿を行なっている女子日本代表は、現地4月26日にWNBAエーシズとトレーニングマッチを実施。昨シーズンを含め、ここ4年間で3度のリーグ王者に輝いている難敵に78-94で敗れた。
この試合で日本は、先日のWNBAドラフトでヴァルキリーズから指名を受けた田中こころに加え、奥山理々嘉、平下愛佳が欠場。一方のエーシズもアメリカ代表の中心選手でもある、大黒柱のエイジャ・ウィルソンが不在だった。
山本麻衣、東藤なな子、今野紀花、舘山萌菜、梅沢カディシャ樹奈の先発で臨んだ日本は、立ち上がりから積極的にペイントアタックを仕掛けることで、サイズ不足をモノともせずゴール下でも得点を挙げていく。そして山本が3連続で3ポイントシュートを成功させるなど、持ち味である長距離砲の爆発によって得点を重ね、第1クォーターは30-30と互角の立ち上がりを見せた。
第2クォーターに入っても、日本は『ペース&スペース』を重視するオフェンスで自分たちのやりたいバスケットをしっかりと展開し、攻守の素早い切り替えから積極的にシュートを放っていく。都野七海が、白石弥桜のスクリーンを上手く使ってゴール下に切れ込んでレイアップシュートを沈めるなど、各選手がそれぞれの持ち味を発揮し、45-52と食い下がって前半を終えた。
日本は後半に入ると、エーシズの主力選手たちにアジャストされてしまい、ズレを作ってシュートを打つ機会が少なくなり失速。WNBAオールスターに6度選出のチェルシー・グレイとジュエル・ロイド、4度選出のジャッキー・ヤング、さらにオーストラリア代表のステファニー・タルボットといったエーシズの中心選手たちに地力の違いを見せつけられ、強烈な個の力で突き放されて敗れた。
エーシズは、シーズン前のトレーニングキャンプが始まったばかりで各選手のコンディション、チームの連携ともに全く仕上がっていない。しかし、そういった状況を加味しても日本は最後まで集中力を切らさずハッスルプレーを続け、WNBA屈指のタレント集団相手に喰らいつく、素晴らしい内容の一戦となった。
日本は、山本が3ポイントシュート13本中7本成功の24得点、今野が12得点9リバウンド3スティール2アシストを記録。また、ここまでフル代表での国際大会出場がない新顔の奮闘も光った。舘山は自分より一回り以上も大きい相手に対してペイントアタックからシュートを決めきる力強いプレーで8得点4リバウンド。今回のメンバーで最年少となった19歳の白石も、3ポイントラインの外側でボールをもらうと、スピードに乗ったドライブから積極的にシュートを放って6得点を記録など、ウイングやビッグの縦へのアグレッシブなプレーが印象に残った。
日本は、日本時間30日の午前11時にマーキュリーとトレーニングマッチを実施する予定だ。今回と同じく日本らしいアップテンポなスタイルを貫き、貴重な経験を得る機会としてもらいたい。