ギャビン・エドワーズ

「後半に相手のエナジーに対抗できたことが逆転へと繋がった」

4月18日、宇都宮ブレックス(東地区1位)はアウェーで群馬クレインサンダーズ(同2位)と対戦。第4クォーターに31-19と王者の勝負強さを発揮し、86-82の見事な逆転勝利を収めた。地区首位決戦に勝利しチャンピオンシップ出場を決め、2位(千葉ジェッツ)に4ゲーム差と、地区優勝に大きく前進した。

ともに確率良くシュートを決め互角の立ち上がりとなるが、第2クォーターに入ると群馬は、藤井祐眞や辻直人による3ポイントシュート攻勢によって、序盤にリードを2桁へと広げる。宇都宮も比江島慎の得点で応戦するが、このクォーターで7つのオフェンスリバウンドを奪ったように、ゴール下の競り合いを制した群馬が主導権を握り、7点リードでハーフタイムを迎える。

後半に入ると、宇都宮はD.J・ニュービル、小川敦也による3ポイントシュートで一気に肉薄したが、群馬もヨハネス・ティーマンの連続成功に辻直人も続くなど長距離砲を入れ返すことで突き放した。第4クォーターに入ると、ニュービルを軸に再び宇都宮が追い上げ、残り3分で76-76の同点となる。

ここからは互いに集中力の高いディフェンスで簡単にアウトサイドシュートを打たせず、膠着状態となる。だが、残り31秒、ニュービルが伝家の宝刀ステップバックスリーを沈めて宇都宮が抜け出すと、相手のファウルゲームに対し、フリースローをしっかり決め切ることで激闘を制した。

宇都宮はアイザック・フォトゥ、遠藤祐亮の主力2人が欠場する中で大きな勝利を得た。ニュービルが26得点、比江島が17得点とリーグ最強の2大エースが期待通りの支配力を見せたことに加え、ギャビン・エドワーズがフィールドゴール11本中8本成功の21得点と、ゴール下で確実に得点したことが大きな助けとなった。

エドワーズはこのように勝因を語る。「本当にタフな試合でした。群馬さんはエナジーを持って本当にフィジカルに戦ってきました。前半は戦術というより、そういったプレーの激しさで彼らが僕たちを上回っていました。そこから後半に入って相手のエナジーに対抗できたことが、逆転へと繋がったと思います」

宇都宮で3年目を迎えたエドワーズは過去2年は41試合、42試合の出場に終わっている。それでも今シーズンは今日を終えて49試合に出場し、平均得点も3年目で始めて2桁を記録している。38歳の大ベテランは「僕は間違いなく歳をとっているので、若い選手に比べたら疲れを感じやすいです(笑)」と語るが、コンディショニングに対しての手ごたえも得ている。「ただ、今はとても調子が良いです。試合後は疲れていますが、回復のためのルーティンがすごくうまくいっています。だから明日も万全の状態で臨めると思います」

ギャビン・エドワーズ

「CSに向けてどのように調整すればいいのか分かっています」

宇都宮はチャンピオンシップ出場を決めたが、エドワーズは大舞台になると調子を上げる『CS男』として十分な実績がある。一昨年はレギュラーシーズンの平均7.9得点が、チャンピオンシップ3試合では平均16.7得点と倍増し、昨シーズンも平均8.2得点から平均13.6得点と上昇し、宇都宮の王座奪還に大きく貢献した。

エドワーズは大舞台にピークを合わせることへの自信をこう語る。「長年この世界にいるので、チャンピオンシップに向けてどのようにすべてを調整していけばいいのかを分かっています。普段ハードにプレーしていないと言っているわけではないですが、ロードマネジメントで肉体への負荷をうまく管理し、大一番でベストを出せる方法を学んできました」

宇都宮だけでなく、NBLとBリーグ1年目にシーホース三河でチームメートだった比江島は、エドワーズについて「毎年、何かしらのケガで1、2カ月休むイメージはありますけど、今シーズンは比較的健康で来ていると思います」と評し、ベテランビッグマンへの信頼をこう続けた。「シュート力があって、合わせのプレーもできます。たまにファウルしちゃうところもありますけど(笑)、そこも含めて一生懸命なのが彼の良さです。そして今日みたいに集中した時は、どの帰化選手よりも素晴らしいです」

実際、エドワーズは水曜日の大阪エヴェッサ戦に続く20得点と、ここに来て調子を上げている。エドワーズは言う。「シーズン終盤に調子が上がるようにするべきです。なぜなら、何があってもチャンピオンシップで勝つことが目標だからです。最後の大事な瞬間に自分の力を発揮できる準備をしっかりすることが最も重要です」

チャンピオンシップになるともう一段ギアを上げるエドワーズ。それを期待させる今日のハイパフオーマンスだった。