
「マーチ・マッドネスみたいでワクワクするよ」
サンズは現地4月14日に、初めてプレーイン・トーナメントを戦う。トレイルブレイザーズとのホームゲームで、この試合に勝てば第7シードでのプレーオフ進出が決まる。
デビン・ブッカーは「プレーインはキャリアの中でも経験したことがない。勝てば次に進める、負ければ終わりという感覚は『マーチ・マッドネス』みたいでワクワクするよ。負けてももう1回チャンスがあるとはいえ、一発勝負は楽しみだ」と語る。
サンズは昨シーズンにプレーオフ進出を逃し、ケビン・デュラントとブラッドリー・ビールを放出。新たな指揮官にジョーダン・オットを迎えて再出発を図った。ブッカーを支える戦力は十分ではなく、ヘッドコーチは新人と不安要素しかなかったが、45勝37敗で西カンファレンス7位と大健闘。プレーインを経てのプレーオフ進出を目指す。
指揮官オットは、ケガ人を常に抱えながらも粘り強く戦ったチームの姿勢を評価しており、今回もグレイソン・アレンがハムストリングを痛めている状況で「ケガを乗り越えてきたことがポストシーズンでチームを助けてくれる」と語る。
「すべてがプラン通りに進むのが理想だが、実際の試合でそうはいかない。不測の事態が起きても勝ちにいく精神力、粘り強さがシーズンを通じて養われてきた。誰かがケガをすれば、別の誰かがチャンスを得てステップアップし、チームとして成長してきた。特に12月に、どんなラインナップでも毎試合で全力を尽くす中で、自分たちのアイデンティティが見えてきたように思う。ただ、選手が自主的に集まって練習していた夏の時点で、日々努力する文化は出来上がっていた」
“We’re trying to win at all costs. Whatever it takes.”
— Phoenix Suns (@Suns) December 30, 2025
Grit. Hustle. Resilience.#SunsUp pic.twitter.com/fgfdtD1seY
相手のブレイザーズも再建チームで、42勝を挙げたのはサプライズだった。ブッカーという『チームの顔』を擁するサンズが経験では上回るとしても、スモールラインナップ主体のサンズとインサイドに強みを持つブレイザーズのスタイルは真逆で、どちらの試合展開に持ち込めるかが勝敗の決め手になりそうだ。
「ブレイザーズはウイングの長さとインサイドの高さがあり、非常にフィジカルでありながら、ペースも非常に速い。両チームともオフェンスリバウンドを積極的に狙いにいくが、相手のほうがサイズに勝るので、我々は全員でリバウンドを取りにいかなくてはならない」
指揮官オットは、攻撃ではスクリーンをしっかりとセットして、相手のピック&ロールの守り方を崩すこと。守備では高い位置からボールにプレッシャーを掛ける自分たちのスタイルを貫き、特にピック&ポップが上達しているドノバン・クリンガンに気分良くプレーさせないことをポイントに挙げ、特定のローテーションで戦うのではなく総力戦との覚悟を示した。
ブッカーは「とにかくハードワークができるし、サイズがあって身体能力も高い。今シーズンを通して僕たちが少し苦手としてきたスタイルと言ってもいい。激しい試合になることは承知の上だ」と語る。
当然ながら、ブッカーには得点でオフェンスを引っ張る役割が求められる。マッチアップする相手は老獪なドリュー・ホリデーや若いエネルギーに溢れるトゥマニ・カマラであり、ペイントエリアに切り込めばクリンガンが待ち構える。ただ、その状況もブッカーは楽しみにしている。
「ドリューとはずっと高いレベルで対戦してきたし、オリンピックではチームメートだった。心から尊敬している選手だし、今もなお過小評価されている選手だと思っている。カマラはすでにリーグトップクラスのディフェンダーで、ドリューと一緒にいることでさらに成長している。本当に厳しい相手だよ」とブッカーは言う。
「でも、1対1になったら自分で得点を取りに行くだけ。まずは僕の得意なプレーで勝負にいくよ。強烈なプレッシャーを掛けてくるだろうし、抜いても優れたビッグマンが後ろに控えている。スクリーンを使ってマークを引き剥がすにも、それを逆手に取ってファウルを引き出すのが上手い。本当にディフェンスの良いチームだけど、それを理解した上で試合に臨むつもりだ」