デビン・ブッカー

オソ・イガダロも好調「全員で攻めて全員で守る」

7日間で5試合を戦う過密日程で、しかも連戦の2日目。ベテラン主体のキングスは疲れ果てており、サンズが2026年最初の試合で129-102の快勝を収めたのは何の不思議もない。サンズはこれから6日で4試合を戦う過密日程が始まるが、直近の6試合で5勝と勢いがある。

デビン・ブッカーは「結構長い時間をかけて作ってきたから、履き心地は最高だ」と語る新しいシグネチャーシューズを履き、相手ディフェンスのズレをよく見て得点を重ねていく。当初のローテーション通りにコリン・ギレスピーが交代の準備をすると、指揮官ジョーダン・オットに「もう少しプレーさせてくれ」と頼んでプレーを続行。第1クォーターにはフィールドゴール12本中8本を決めて20得点を記録。最終的に得点は33まで伸びた。

「キャリアのほとんどで、僕は第1クォーターを12分フル出場してきた。最近はそのパターンから外れていて、それはそれで構わないんだけど、今日は良いリズムに乗れていた感覚があった。コーチが信頼して任せてくれたし、コリンも快くベンチに戻ってくれた」

ブッカーは毎年スロースタートで、年明けから調子を上げる傾向にある。今年も初戦で素晴らしいプレーを見せ、「シーズンが進むにつれて、シンプルに身体が動くようになるんだ」とブッカーは言う。「チームとしてもお互いの理解が進み、プレーが整理されてくる。シーズンが進むにつれて良くなっていくのが理想だし、今もあらゆる面でチームは良い方向に進んでいると感じている」

第1クォーターをブッカーがフル出場で引っ張り、第2クォーターはコリン・ギレスピーが長くプレーすることでバランスを取った。指揮官オットは「4試合の遠征後で疲れが残っているのではないかと心配だったが、エースが試合開始からアグレッシブな姿勢で引っ張り、最高のトーンをセットしてくれた」とその働きを称え、「第2クォーターにはセカンドユニットが頑張ることでブッカーのプレータイムを調整できた。両ユニットが刺激し合って上手く機能している」と続けた。

オフェンスはブッカーが引っ張ることでいきなりエンジン全開だったが、ディフェンスは試合が進むごとに引き締まった。オットは第1クォーターのピック&ロールに対するディフェンスが気に入らず、やり方は変えないがチームルールを確認し、選手の発奮を促した。その結果、セカンドユニット中心の第2クォーターに7スティールを記録し、キングスから9つのターンオーバーを引き出した。

ディフェンスで奮起したのはマーク・ウィリアムズとオソ・イガダロのセンター陣だ。ベンチから20分の出場で15得点6リバウンド2スティール2ブロックを記録した2年目のイガダロは「前の試合が不甲斐なかったから、ビッグマンはみんな気合いが入っていた」と明かす。2日前にはキャバリアーズのエバン・モーブリーとジャレット・アレンに蹂躙されており、その鬱憤をこの試合で晴らした。

「僕らセンター陣はそれぞれタイプが異なるけど、それだけにチーム内競争で多くの学びが得られる。夏のキャンプから競い合い、お互いにアドバイスを送ってきた」とイガダロは言う。「僕はセカンドユニットとして試合の流れを変える仕事に誇りを持っている。全員が動きながらボールをシェアし、全員で攻めて全員で守るというアイデンティティを見付けられれば、今日のようなインパクトを見せられる」

実直なディフェンスが持ち味のイガダロだが、この試合の第2クォーターにはコースト・トゥ・コーストのダンクを決めて観客を沸かせている。「試合前のウォーミングアップでグレイソン(アレン)に『リバウンドを取ってそのまま得点を狙えばいいのに、やれないのか?』と煽られたんだ。その時に笑ってはいたけど『確かにその通りかもな』と思ったんだ。だから思い切ってプッシュして、そのまま決めきった」

ケビン・デュラントとブラッドリー・ビールを含む『ビッグ3』は失敗に終わり、チームはその負債を抱えたはずだが、今シーズンのサンズは若手が思い切りの良いプレーで躍動するエネルギッシュなチームに変貌している。ブッカーが言うように年が変わってさらに進化するのだとしたら、ここまで20勝14敗で西カンファレンス7位につけているサンズは、大きな夢を見られるはずだ。