狩野祐介

昨シーズンの滋賀レイクスターズは終盤に勝ち星を増やす『残留力』を見せつけ、B1残留戦線を勝ち残った。代名詞となりつつある『残留力』だが、裏を返せばシーズン半ばまでは苦戦が続いて、チームとしての目標を下方修正していることも意味する。キャプテンの狩野祐介は「辛い思いをさせてしまった」とブースターへの思いを語る。自身がブランドアンバサダーを務めるスポルディングのパーティーに出席した狩野に話を聞いた。

ほぼすべてのスタッツが向上「成長できた」

──昨年にスポルディングのブランドアンバサダー契約を結びました。この1年間での反響はいかがでしたか?

もっともっと有名になりたいということでスポルディングと契約を結びました。この1年を通して、個人としても名前をたくさん売ることもできました。シーズン終了後にはスポルディングのクリニックもやりました。チームの活動としては当然やっていますけど、滋賀じゃないところでやることにも意味があります。そういった活動はスポルディングがいないとできないので、本当にありがたいです。

──昨シーズンを振り返りたいのですが、滋賀は『終盤力』を発揮してシーズン終盤に調子を上げて、残留プレーオフ行きを回避しました。

納得はしていません。シーズンが始まる時点で残留争いをすることは考えていなかったですし、もっと上の戦いをしたかったので。でも、結果的に残留できたことは一つの成果として受け止めていいと思います。

──個人的な成績は60試合すべてに先発出場し、プレータイムもキャリアハイ、3ポイントシュート成功率も40%超えでした。指揮官のショーン・デニスも称賛する働きぶりでした。

個人としての成績は成功というか、成長できたと思います。監督からの信頼は感じていましたが、キャプテンなのでそのぐらいの信頼を得ないと成り立たないと思っています。

──今オフには齋藤拓実選手に狩俣昌也選手と、新たにポイントガードが加わりました。ガードの層が厚くなることは歓迎かと思いますが、シューター的には彼らの特性に合わせたりする作業は大変ではないですか?

それは大丈夫です。誰が来ようとも、僕自身がシュートを打つタイミングややり方を変えることは特にないので。それは昨シーズンに証明できましたし、もっと上を目指すだけです。

狩野祐介

「目標はもちろんチャンピオンシップ出場」

──新シーズンの目標もチャンピオンシップ進出でしょうか?

目標はもちろんチャンピオンシップ出場ですね。どのチームよりもコンディションが良い状態で1シーズンやっていきたいと思っているので、5月のゴールデンウイーク明けから身体を動かしています。

──気合十分ですね。今オフは有力選手の移籍がこれまで以上に多く、積極的補強に乗り出すチームが多かったです。滋賀は大々的な補強がなかったかと思いますが、そこに関して不安はないですか?

不安は全くありません。若い選手が入って来ましたが、どのチームでもスタートを張れるぐらいのメンバーだと思っています。若手が多かろうが、僕は戦えると思っています。そもそも、キャプテンが最初からそういう気持ちでいるとどうしようもないですし。心配ないです。

──では最後に滋賀のブースターに向けて新シーズンへの抱負をお願いします。

ずっと下の戦いをしてきて、辛い思いをブースターの方々にはさせてしまいました。今シーズンは本当に上を目指して、どんな結果になろうと最後まで戦い抜きます。最後に笑って終われるように良いシーズンにしていきたいと思いますので、是非応援のほどよろしくお願いします!