
レブロン・ジェームズが司令塔となりオフェンスを構築
レイカーズは現地4月2日のサンダー戦でルカ・ドンチッチとオースティン・リーブスの2人を失う悲劇に見舞われた。ドンチッチは左足ハムストリングの肉離れを起こし、リーブスは左腹斜筋を痛めて、いずれもレギュラーシーズンは全休となる。復帰には4週間から6週間を要すると見られ、プレーオフのファーストラウンドには間に合わず、急いでもセカンドラウンドからとなりそうだ。
指揮官JJ・レディックは「2人とも復帰に向けて、できる限りのことをするだろう。戻って来られるようにシーズンを引き延ばすのが我々の仕事になる」と語る。
チーム内得点トップの2人を欠いて戦う方法を、レギュラーシーズンのラスト5試合、約2週間で形にしなければならない。普通に考えればレブロン・ジェームズが2人の得点を補う役割を担うのだろうが、現地4月5日のマーベリックス戦でレイカーズは異なるアプローチを採った。ハンドラーとしてディフェンスを引き付けてはパスをさばき、チームオフェンスを動かす役割を演じたのだ。
第1クォーター、そうやって作り出したチャンスを得点に繋げたのは八村塁だった。レブロンが最初のズレを作り出し、そこから軽快にパスを回すルーク・ケナードからのアシストで開始早々に2本の3ポイントシュートを決めた八村は、その後もミドルレンジのジャンプシュートを3本決めて、試合開始から5本のシュートをすべて決めて11得点を記録した。
ただ、ドンチッチとリーブス抜きで攻め手の多彩さを欠き、マブスがタイムアウトを使って対策を打つと、八村の得点ペースは鈍くなった。そして、それ以上にマブスのオフェンスに勢いがあった。
2日前のマジック戦で51得点を挙げたことで自信を増したクーパー・フラッグは、止められない存在となっていた。マブス自体が彼に得点させる意識を強く持ち、彼は期待に応えて次々とシュートを決めていく。ペリメーターでも思い切り良く放つシュートが高確率で決まる他、強引なペイントアタックでフリースローも17本得た。
Is your rookie scoring 40+ in back-to-back games?
Winning Play of the Game presented by @choctawcasinos. #MFFL pic.twitter.com/u9fC3DsMec
— Dallas Mavericks (@dallasmavs) April 6, 2026
レイカーズはドンチッチとリーブスの得点をどう穴埋めするかに意識が向きすぎ、ディフェンスの戻りが遅れた。若手中心のマブスはトランジションに勢いがあり、レイカーズが守備の陣形を整える前にフラッグに勝負を仕掛けさせた。第1クォーターで19得点を挙げたフラッグは、その後も勢いを落とさず、試合を通してフィールドゴール27本中14本成功、フリースローで15得点を加えて、45得点を記録した。
結局、第1クォーターを30-41とされたレイカーズは、その後も10点前後のビハインドをずっと背負い、後半の頭に1ポゼッション差に迫ったものの逆転には至らず。その後も粘り強く食らい付いたが、マブスをとらえられず128-134で敗れた。
「試合の入りが悪かったことで、ずっと追い掛ける展開になってしまった。トランジションディフェンスの意識については注意していたが、試合序盤に徹底できず、クーパーに早い段階でシュートを打たれ、そこから悪い流れになってしまった。ディフェンス面で不甲斐なかった」とレディックは試合を振り返る。
2人のエースを欠き、準備期間も取れないまま臨んだ試合で攻守が機能しないのは仕方のない面もある。レブロンを中心に、チームで36アシストを記録したオフェンスを指揮官は称えるとともに、「我々が今プレーオフ圏内にいるのは、オフェンスもディフェンスも優れていたからだ。その両面への意識を忘れてはいけない」と語った。
レブロンは個人よりもチームがどう機能するかに集中しながらプレーし、30得点9リバウンド15アシストを記録。「オフェンスでは全員が良いリズムでプレーできていたが、僕たちが目指すレベルで戦うにはディフェンスがカギになる」と語った。
レブロンは39分とプレータイムこそ長かったが、『支える側』に回る時間帯も長かった。彼がゴー・トゥー・ガイを演じ続ければ今日の試合には勝てたかもしれないが、41歳の彼への負担を限りなく高め、攻めが単調になるのでは、プレーオフで勝ち上がることは望めない。
この方向性でどれだけチーム力を高められるか。その点で八村が21得点を挙げ、ケナードが15得点16リバウンド11得点とトリプル・ダブルを記録し、ベンチからの出場が多かった2人が責任感を背負ってスタメン起用に応えたことはプラスだった。レイカーズにとっては大きな試練だが、敗れても決してネガティブではない、前向きな第一歩となった。