ポテンシャルを信じる、期待の裏返し
ヒートのディオン・ウェイターズは、足首の手術から復帰した昨シーズンに悔しい思いをした。
3ポイントシュート試投数こそキャリアハイの6.6本を記録し、平均12.0得点を記録したとはいえ、2017年に結んだ4年5200万ドル(約56億円)の契約に見合わない成績に終わった。
それでも、ヒート首脳陣はウェイターズに期待を寄せている。その裏返しとして、秋のトレーニングキャンプをベストシェイプで迎えられるよう、コンディショニングの徹底を要求。ヘッドコーチのエリック・スポールストラは、昨シーズン終了後「今年の夏は、ディオン・ウェイターズにとって重要になる」と語った。
「今はケガも治って、体調も良い。しっかり練習してもらわないと困る。今後5カ月間、肉体改造をしないといけない。適切な体重、体脂肪率にまで身体を絞る必要がある。シーズン終盤にはそれができなかった」
またスポールストラは、ウェイターズが球団の要求に応えられなかった場合、チャンスを与えないとも明言。起用法に関しては、球団社長のパット・ライリーと合意しているという。
「トレーニングキャンプ初日の時点で仕上がっていれば、チームでの役割を与える。彼が望む形での影響力を手にできるだろう。もし仕上がっていなかったら、チャンスはない。パットと私は、この件に関して同意見だ。それだけのこと」
「彼は、身体の状態が良く、ワールドクラスのシェイプを手に入れられれば、大きな違いを生み出せる。それがこの夏の重要なポイントになる。私は、2年前の彼の姿を忘れていない。その時の彼に戻るタイミングなんだ」
スポールストラが語ったように、2016-17シーズンのウェイターズは、平均15.8得点、フィールドゴール成功率42.4%、3ポイントシュート成功率39.5%を記録し、ヒートを牽引した。
球団の命令通りに肉体改造に取り組んでいるウェイターズは、先日Instagramに自身の肉体の『ビフォー・アフター』を投稿。言いつけを守り、しっかり身体が絞られていることが分かる。
オフにジミー・バトラーを獲得したヒートにとっても、ウェイターズは大事な戦力だ。このままベストシェイプを保ち、復活のきっかけを掴んでもらいたい。