
初出場のオールスターから3試合連続のダブル・ダブル
現地2月25日、ピストンズはサンダーとの『東西カンファレンス首位対決』を124-116で制した。サンダーはエースのシェイ・ギルジャス・アレクサンダーを始め主力の大半がケガで欠場していたが、ピストンズの面々は2日前にスパーズとの『プレーオフの雰囲気』を感じさせる強度の高い試合を落とした後とあって、特別な気合いが入っていた。
ヘッドコーチのJ.B.ビッカースタッフは「誰がコートに立っていようとサンダーはNBA王者だ。若くても経験豊富なチームで、優勝できた要素の一つは選手層だった。『勝って当たり前』とは思わず、王者と対戦する覚悟を持って試合に臨む」と試合前に語っていた。
実際、本来のスタメンはルーゲンツ・ドートしかいなくてもサンダーは王者だった。ケンリッチ・ウィリアムズやジャレッド・マケインのベンチメンバーが攻守を引っ張り、第1クォーターに34-22とリードを奪う。その後はピストンズに逆転を許したものの、最大17点差から終盤に猛追し、第4クォーター残り5分で1ポゼッション差、最後まで接戦を演じた。
試合前にビッカースタッフが選手たちの気を引き締めていなければ、負けていてもおかしくない試合だった。だからこそ指揮官は、選手たちのメンタリティをこう称える。「やるべきことを完璧にこなす時間帯もあれば、相手を勢いに乗せてしまった時間もあった。そんな一進一退の展開の中で、選手たちは正しいメンタルを保ち、我々が求めるバスケを遂行しようとした」
ジェイレン・デューレンはケイド・カニングハムと並ぶチームハイの29得点、さらに15リバウンドのダブル・ダブルを記録した。「48分間集中し続けること。ゲームプランを徹底し、細かい部分まで疎かにせず、自分たちの基準を保つ。やるべきことはシンプルだけど、やり続けることが大事なんだ」と彼は言う。
控えのアイザイア・スチュワートが乱闘による長期出場停止処分を受けている分まで、先発センターのデューレンは攻守に奮闘している。自身初のオールスター出場から、3試合連続で20得点15リバウンド以上を記録。「スチュ(スチュワート)の守備は素晴らしく、その分は誰かが埋めなければならない。僕がネクスト・マン・アップの精神を発揮すべき時だよ」と彼は言い、得点面での成長についてこう語る。
「今シーズンは自分がオフェンスでもより大きな役割を果たすべきだと考えていた。とは言え、チームが必要とするプレーができるように毎日地道に練習するだけで、特別なことはない。JB(ビッカースタッフ)も積極的にシュートを打っていいと励ましてくれる。それが良い結果に繋がっているんだ」
デューレンのオフェンス面での成長について、ビッカースタッフは「以前はピック&ロールからのロブキャッチが主体だったが、今はボールを受け取ってから動けるようになり、様々なフィニッシュに持ち込める」と語る。「ペイントエリアを支配することがチームにとってどれだけ重要かを理解し、毎試合、毎ポゼッションが激しいぶつかり合いの中で身体を張ってくれているよ」
デューレンはNBAキャリア4年目を迎えている。最初の2年は東カンファレンス最下位で、不名誉な連敗記録も作ったが、昨シーズンにプレーオフを初めて経験し、今年は首位を走っている。「若かったから、という言い訳はしたくないんだ」と彼は言う。「ただ、経験は足りなかった。接戦で小さなミスを犯して勝利を逃すことが何度もあったけど、その経験が今の自分たちが何をすべきかを教えてくれている」