アイシンから琉球に加わり、プレーの幅を広げた2年間
琉球ゴールデンキングスは今日、昨日付けで自由交渉選手リストに載せていた喜多川修平の退団を発表した。喜多川からの申し出を受ける形で、契約満了をもっての退団となる。
Bリーグ初年度、旧bjリーグのクラブが軒並み苦戦する中、琉球もなかなか勝てない時期が続いた。そんな中、かつてアイシン三河(現シーホース三河)でJBLとNBLで7シーズンを過ごした経験のある喜多川は『Bの壁』を苦にすることなく活躍。キャッチ&シュート主体だったアイシン時代から、自ら攻撃のアクションを起こすことのできる多彩さを身に着けて成長した喜多川は、コンスタントに2桁得点をマークして琉球を引っ張った。
その喜多川が抜けるのだから、琉球にとってショックな退団となる。喜多川は今日、クラブを通して次のようなコメントを発表している。
「この度、琉球ゴールデンキングスを退団することになりました。社員選手だった私をプロバスケットボール選手として、琉球ゴールデンキングスが温かく迎えてくださり、そこから想像もできなかった私のバスケットボール人生が始まりました。一生に一度、叶うか叶わないかという経験をし、たくさんの素晴らしい光景を何度も最前線で見ることが出来ました」
「琉球ゴールデンキングスに入団しなければ、2年という短い間にこのような経験は絶対に出来ませんでした。キングスに関わる全ての方々に感謝しています。私は、沖縄を離れてもこの気持ちを胸に成長していきたいと思います。2年間、本当にありがとうございました」
伊佐ヘッドコーチのチームは解体、新体制で再スタート
琉球はすでに、9シーズンプレーしたアンソニー・マクヘンリーを筆頭に、ラモント・ハミルトンとレイショーン・テリーの外国籍選手トリオ、喜多川と同じく大宮宏正と波多野和也の専修大組、さらには山内盛久と新城真司を自由契約リストに載せている。
伊佐勉ヘッドコーチが退任し、日本代表のアシスタントコーチを務める佐々宜央を迎えることが決まっている琉球。bjリーグ最後の王者となった現チームは解体され、指揮官だけでなく選手も半数が入れ替わり、全く新しいチームでBリーグの2シーズン目を迎えることになる。
琉球は比較的資金力があるだけに、ビッグネームの獲得も可能。これまでチームを支えた選手が去ることに寂しさがある一方で、新たな指揮官の下でどんなチームができるかが楽しみだ。