西田陽成

「悪い流れの時こそディフェンスにフォーカスできるかがポイント」

1月31日、滋賀レイクスは三遠ネオフェニックスをホームに迎えて対戦。第1クォーターこそ、持ち前のディフェンス強度を発揮して、23-24で終えたが、第2クォーターから突き放され、25点のビハインドを背負って第3クォーターを終えた。最終クォーターには前線からの激しいプレッシャーディフェンスで流れをつかみ、追い上げを見せたが、時すでに遅く81-93で終了のブザーを聞いた。

滋賀は中断期間を挟みこれで9連敗。シーズン成績は11勝23敗で、12月の中断期間明け以降は2勝14敗と長い足踏みが続いている。4試合連続で先発を担い、この試合では日本人選手最長の23分7秒出場した、ルーキーの西田陽成は次のように試合を振り返った。「ここ数試合、試合の入りは自分たちのやりたいディフェンスができていますが、試合を通じて継続できていません。今日は2クォーターと3クォーターのハードさが足りなく、それが点差にも表れています」

中断期間明け以降の4試合は、第1クォーターでリードもしくは肉薄と、試合の入り方が悪いわけではない。しかし、西田が言う通り、試合を通じての遂行力が足りていない。「良い時と悪い時がはっきりしているので、悪い流れの時こそ全員でディフェンスにフォーカスできるかがポイントです。自分が出ている時間帯は率先してやりますし、それをやっていかないと勝ちは見えてこないです」

激しいボールマンプレッシャーは滋賀のバスケの肝となるが、同時にファウルを吹かれるリスクもある。西田の個人ファウルは、この試合では1つと少なかったが、チームとして大事な場面でのファウルが多く、リズムを失っている印象があった。「ハードにやっている分、笛を吹かれてしまうのは仕方ないとは思いつつ、試合ごとに笛にアジャストする必要はあります」

また、「インサイド選手のファウルが重なることが多く、ピックの流れから自分たちをカバーしてもらっている時もあるので、代わりに自分がファウルするなどマネジメントして、助け合うこともできます」とファウルトラブル回避の具体例を挙げたが、ザック・オーガストが第2クォーター開始1分半で2つ目のファウルをコールされ、代わって入ってきたライアン・クリーナーが直後のポゼッションで3つ目のファウルを吹かれた影響は大きかった。

西田陽成

「役割を徹底することでチームにいい流れを持ってきたい」

西田のここまでのシーズンを振り返ると、開幕節こそ出場時間が短かったが、2節以降はコンスタントに出場機会を得て、11月には先発に定着。しかし、12月に入り出場時間が10分未満の試合も多くなっていた。出場時間が減ると同時に、シュートの成功率も低下した。前述の通り、直近4節は先発で出場時間も長くなっているが、自身のタイミングで良いシュートが打てていない印象もある。西田は自身のオフェンスの役割を理解しつつ、チームの力が最大化するように意識している。

「游(艾喆)がハンドリングして、ライアンやザックにアシストするのがチームの強みです。全員がエゴを出してやったらチームとして上手くいかないので、自分のマークマンが他の選手に寄った時に打てる3ポイントを決めたり、アタックしたりと、自分に与えられた役割を徹底することで、チームに良い流れを持ってきたいです。俺が俺がというより、チームファーストでやっています」

西田はディフェンスと3ポイントシュートが武器で、それを発揮できている時間帯も多い。しかし、勝利に近づくためには、徹底してやり切らないといけない。この試合では、点差が大きく広がっていた最終クォーターでも前線から足を使ってプレッシャーをかけ続けた。

「今日の4クォーターのディフェンスが自分たちに流れを持ってこれるプレーです。あれを続けられれば、どんな相手にも勝てると思っているので、全員でエナジーを持ってやれるかが鍵になります」

どれだけ点差があってもあきらめることなく必死にボールに喰らいつく西田の姿は、心を打つものがあり、実際にターンオーバーを誘発して追い上げを見せた。この試合では勝利に繋がらなかったが、やり続けるしかない。急にチームを好転させる魔法はなく、やってきたことを信じて、一つひとつのプレーを積み重ねることが、チームと西田を前進させる。

「大きくやることは変えずに、スタートで出させてもらっている分、しっかり表現していきます」