アルペラン・シェングン

デュラント「僕らは楽しい、相手チームは心が折れる」

ロケッツは13勝4敗のスタートダッシュを切ったものの、12月は7勝6敗と勢いが落ち、1月も3連敗を喫するなどピリッとしないゲームが続いた。それでもケガ人の復帰で戦力が戻り、直近の6試合で5勝と再び勢いに乗りつつある。

現地1月26日のグリズリーズ戦では第3クォーターに2桁のビハインドを背負うも、そこから巻き返して108-99の勝利を収めた。競った展開ではあったが、クラッチタイムにグリズリーズを圧倒した。

ケビン・デュラントとアルペラン・シェングンがそれぞれ33得点を記録。高い位置でボールを持つシェングンが起点となってデュラントがフリーでシュートを打つ場面を何度も作り、デュラントもダブルチームを受ければ判断良くペイントエリアでフリーになるシェングンへとアシストを送った。この2人はシーズン中盤戦になって意思疎通のレベルが一つ上に達したようだ。

「僕らは楽しいけど、相手チームは心が折れるんじゃないかな」とデュラントは愉快そうに笑う。「スイッチさせてアルペランがウイングの選手をゴール下で攻めるようになれば、相手が厳しいのは間違いない。僕にダブルチームに来れば、ロールするアルペランがやりたい放題だ。17本中15本成功は、普通じゃあり得ない。ピック&ロールから僕がトップの位置で3ポイントシュートを打てる機会もたくさんあった。前半はなかなかリズムに乗れない苦しい展開だったけど、粘り強く戦った結果、最後は気分良くプレーできたよ」

シェングンもデュラントとの連携に大きな手応えを感じている。「シーズン序盤からずっと2人の連携を意識しているけど、正直この1カ月ぐらいは足首のケガを抱えて調子が上がらなかった。でも、最近ようやく本来のプレーを取り戻した感がある。相手がヘルプに来れば彼にパスを出すし、相手が彼へのマークを外さなければ、僕の道は開いたままだ。その状況をしっかり読み取ってプレーすればいい」

そしてグリズリーズを99得点に抑えたディフェンスでも、ケガ人が復帰して選手層が厚くなった効果が出ている。タリ・イーソンは11月中旬から腹斜筋のケガで1カ月の離脱を強いられ、ドリアン・フィニー・スミスはオフに足首を手術した影響で年末までプレーできなかった。復帰しても最初はリズムがつかめず苦労したが、2人が揃って本来のパフォーマンスを取り戻しつつある。

第3クォーターの劣勢を覆したのは、フィニー・スミスとイーソン、アメン・トンプソンとジョシュ・オコーギー、そしてデュラントとシェングンを交互に休ませるラインナップだった。

デュラントは「このメンバーでプレーできる日を待ち望んでいたんだ」と語る。「ドリアンとタリの復帰で、1番から5番までスイッチできて、そのままトランジションで走れるラインナップが組めるようになった。僕たちはビッグラインナップもスモールラインナップも使える。その選択肢の多さは大きな武器だし、練習を重ねることでもっと良くなる」

ヘッドコーチのイメイ・ユドカも「あのラインナップが流れを変えた」と認める。「それまでは普通のディフェンスにゾーンを織り交ぜていたが、シンプルにマークマンを見失うミスが重なっていた。サイズのあるディフェンダーを並べ、オールスイッチで対応したことで、相手を戸惑わせることができ、ドライブを許してディフェンスが崩壊していたのを止められた。我々の強みを上手く生かせたよ」