
「最終的にはシュートが入るか入らないかの勝負」
現地12月10日の時点でサンダーの戦績は24勝1敗だった。73勝という年間最多勝利記録を作った2015-16シーズンのウォリアーズが開幕から24勝1敗だったことで、サンダーは『王朝』に肩を並べるところまで来た、と騒がれた。しかし、その後は『天敵』となったスパーズに3度敗れたのを皮切りに、たびたび黒星が付いている。
現地1月23日にはペイサーズ、25日にはラプターズに連敗。どちらもホームゲームで、勝って当然と見られる試合を、いずれも1ポゼッション差で落とした。ジェイレン・ウィリアムズにアレックス・カルーソ、アイザイア・ハーテンシュタインと主力にケガ人が相次ぎ、ラプターズ戦ではケイソン・ウォレスが試合中に股関節を痛めるアクシデントも起きた。
シーズン序盤は戦力が揃わなくても過密日程でも勝ち続けてきたが、ここに来て疲労も重なり、パフォーマンスは少しずつ落ちている。
ラプターズ戦は両チームともほとんど抜け出す時間帯のない接戦となった。残り6分を切ってシェイ・ギルジャス・アレクサンダーのベースラインジャンパーで94-89とリードを広げたところでサンダーの勝ち筋が描けたかに思われたが、粘るラプターズを突き放せない。逆に残り2分から、ドライブ&キックの連続で崩されてイマニュエル・クイックリーに連続3ポイントシュートを浴びてしまう。
残り30秒、チェット・ホルムグレンがスコッティ・バーンズの頭越しにジャンプシュートを放つが、これをバーンズにブロックされる。2点差の残り13秒でファウルゲームを仕掛け、相手がフリースロー2本を落としたにもかかわらず、このリバウンドをバーンズに拾われて勝機は潰えた。
試合終了のブザーが鳴ると同時に、シェイは足早にロッカールームへと引き上げた。サンダーは今もスパーズとナゲッツに5.5ゲーム差で西カンファレンスの首位を独走しており、ケガ人がいる状況で多少の負けが重なることは仕方ないのだが、その背中は「負けを簡単に受け入れたくははい」と主張していた。
それでも、会見でのシェイは怒りや動揺といった感情を全く見せず、落ち着いた口調でこう語った。「正直、試合をコントロールできている感覚はあった。相手を103点に抑えれば普段なら勝てている。今日はそうじゃなかったと受け入れるしかない」
この試合でのシェイは24得点を記録。フィールドゴール11本中8本と効率良く得点を重ねたとも言えるが、相手の徹底したディフェンスにボールを手離さざるを得ず、11本しかシュートを打てなかったとも言える。
ディフェンスを引き付け、そこで強引に攻めるのではなく味方のチャンスを演出した。それを得点に繋げられなかったことでロースコアゲームを落とす結果となったが、シェイはチームメートを批判しようとはしなかった。逆にケンリッチ・ウィリアムズのプレーメーク、アーロン・ウィギンズやルーゲンツ・ドートのの多彩なプレーを称えている。
この姿勢はヘッドコーチのマーク・ダグノートも同じで、「2点差の負けで、感情的には非常に大きな差に感じるが、実際はたった1ポゼッションだ。勝っていれば『多くの選手がチームを支えた結果だ』と言えただろう」と気持ちを切り替えた。
「負けたのは残念だが、選手たちのパフォーマンスが悪かったわけではない。終盤もクロックマネジメントはできていて、勝つチャンスは作れた。ただ、最終的にはシュートが入るか入らないかの勝負だった」