田中大貴

公約通り、子どもたちにとって最高のオールスターに

1月18日、ハピネスアリーナで行われた『オールスターゲーム』は最終クォーターを39-29で上回ったB.WHITEが133-122で勝利した。そして、16本中9本の3ポイントシュートを沈め、チームハイの29得点を挙げた田中大貴がMVPを受賞した。

田中は「特別にMVPが欲しかったわけではない」と前置きした上で、このように受賞の喜びを語った。「過去の大会のことを悪く言うつもりはないんですけど、今までで一番楽しみにしていたオールスターゲームでしたし、本当に純粋にこの3日間を楽しめて、やっぱり地元最高だなと思いました」

長崎出身の田中にとって、地元で開催されるオールスターゲームには特別な思いがあった。「長崎で開催されると決まってずっと言っていますけど、僕の幼少期の頃からしたらこういうことはなかったですし、プロの選手を間近で見る機会というのは多くなかったです。小さい子どもたちにとって憧れだったり、かっこいいなとか、そういう思いが上を目指すきっかけになると思うので、今回は本当にそういった良い機会になったと思います。何回も言いますが、長崎の子どもたちの中からBリーガーだったり、海外で活躍する選手がたくさん出てきてほしいと思っています」

プロ選手との触れ合いは子どもにとってかけがえのない体験であり、モチベーションアップにも繋がる。だからこそ田中は限られた時間の中で子どもたちとの時間を設けた。開幕直前会見でも「長崎の子どもたちに、良い影響を与えられるオールスター期間にできたら」と語っていたが、それを体現した。

「この辺りを歩いていて子どもと触れ合うこともできましたし、昨日の『ピースゲーム』でもU15、U16の選手たちと触れ合うことができました。そういう交流の場をもう少し持てればよかったですが、このスケジュールでできる限りのことはできたかなと思います」

田中が言及した『ピースゲーム』は「平和だからこそスポーツができる」の意味を込めた長崎市選抜U15と広島県選抜U15によるエキシビジョンマッチ。ベンチ入りした田中は「一生懸命に応援して、僕も楽しませてもらいました」と、試合をともに盛り上げた。その後、今日のオールスターゲームへの意気込みを聞いた際には「皆さんご存じの通り、僕はこういう時に輝けないタイプなんですけど……(笑)」と語っていたが、そのフリを見事に回収した。田中は言う。

「こういうオールスターゲームとかで何かできるタイプだと自分では思っていないんですけど、今日はせっかくの地元ですし、周りのチームメートもたくさんシュートを打ってほしいという感じだったので、何とかその期待に応えようと思っていました。結果だけを見れば、僕的には100点満点のオールスターゲームだったんじゃないかと思います」