田中大貴と湧川颯斗がベンチ入り、選手たちを後押し
1月17日、『Bリーグオールスター2026』のDAY2には、『PEACE GAME』と題された長崎市と広島県のU15選抜チームの試合が行われた。結果は長崎市選抜U15が28-14で広島県選抜U15を破ったが、ここでは勝ち負けは問題ではない。被爆80周年の記念事業として、「平和だからこそスポーツができる」との意味を込めた試合が行われたことに意味がある。
試合を終えて、長崎市選抜U15の田中蛍太は「粘り強いディフェンスから速い展開のバスケに繋げることを目標に、コミュニケーションを取りながら頑張りました」と語り、広島県選抜U15の坂本大志は「このような大きな舞台でプレーするのは緊張しますが、最後まで自分たちのプレーを出しきれるようにという思いでした」と続けた。
そして2人は、「長崎と広島の僕たちは、歴史についていろいろ学んでいます。でも、他の地域の人たちの中には、まだ詳しく知らない人もいると思うので、自分たちがバスケへの情熱を持ってプレーすることで、平和についてみんなで考えるきっかけになるよう発信していきたいです」と、このピースゲームが持つ意義を語った。
この試合では、それぞれ長崎と広島出身の田中大貴と湧川颯斗がベンチに入り、選手たちをサポートした。田中は「僕の当時と比べて、今の選手たちは本当にスキルが高いと感じます。皆さん本当に良い指導を受けているのだなと、ゲームを見ていて強く思いました。ユースのシステムなど育成の仕組みが出来上がってきて、上手い選手が増えている印象です」と語る。
また湧川も「スキルだけでなく、今の選手は身長も平均的に高いですし、体も強い。今日の試合を見て、そこがすごいなと感じました」と今のU15世代のポテンシャルに驚き、「僕は中学時代は本当にヒョロヒョロで、スキルも全然ありませんでしたから」と苦笑する。

田中大貴「正直に言ってうらやましいです」
田中も湧川もベンチでは「一生懸命に応援して、僕たち自身も楽しませてもらいました」と言う。オールスターのコートに立ったU15の選手たちはかなり緊張しており、それをほぐす意味でも『先輩たち』が楽しむ姿勢を見せることは重要だった。
34歳の田中は中学までを長崎県雲仙市で過ごし、高校は長崎市の長崎西(ハピネスアリーナから徒歩圏内)に進学。当時はハピネスアリーナはもちろんBリーグもなく、育成の環境が整っていたとは言い難い。「正直に言ってうらやましいです。僕たちの頃は、今のようにプロチームが身近にあり、選手の存在を近くに感じられるような機会はありませんでした」と田中は話し、こう続ける。
「それでも僕も上手い選手にあこがれて、そういう選手になりたいとかの気持ちで幼少期を過ごしました。今の選手たちにとって、ヴェルカのようなプロ選手を身近に感じ、あこがれを持ち、真似してみようと思える環境があるのは、非常に大きいと思います。今の子たちにも、そういう思いを持って、いろいろなものを吸収して成長していってほしいです」
1月18日のDAY3ではオールスター本戦が行われる。田中はB.WHITEの一員として、地元出身のオールスターを背負って出場する。「皆さんご存じの通り、僕はこういう時に輝けないタイプなんですけど……(笑)」と田中は苦笑しつつ、こう決意を語った。「皆さんからの期待はとても感じているので、それに応えられるように頑張ります」
