「いつものようなプレーができなかった」
宇都宮ブレックスは『第101回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会』で、準決勝でシーホース三河に53-71で敗れた。
この試合、宇都宮は第2クォーターにオフェンスが停滞し、前半を2桁のビハインドで終える。第3クォーターに前からの激しいディフェンスでリズムをつかみ、5点差にまで追い上げたが、第4クォーターに入ると再びオフェンスが沈黙し、わずか5得点。D.J・ニュービル、比江島慎の2大エースの3ポイントシュートを徹底的に抑えられた上に他の選手もオープンシュートを決め切れず、ゴール下のアタックも封じられた。そして、2021年2月以降ずっと勝ち続けていた三河に完敗した。
百戦錬磨のベテランビッグマンである竹内公輔は、次のように試合を振り返る。「三河が強度高くディフェンスをしてきて、リバウンドも取られてしまいました。いつもはニュービル選手、比江島選手がズレを作っていましたが、西田(優大)選手が素晴らしいディフェンスを見せて、中々、ズレが生まれなかったです。そこでみんながちゅうちょしてしまい、良いシュートセレクションができなかったと思います」
宇都宮は準々決勝の千葉ジェッツ戦で71-66で逆転勝ちを収めたものの、第1クォーターでいきなり19点の大量ビハインドを背負ったように常勝チームらしからぬ試合の運びの拙さが目立った。竹内は「いつもと違うラインナップとディフェンスになったことで、いつものようなプレーができなかったです」と大会を総括する。
「インパクトを残せなかったのが悔しい」
外国籍がオン・ザ・コート1となった今大会は、どのチームも日本人選手がコートに立つ時間が増えた。だからこそ、竹内は強い思いを持って大会に臨んだが結果はついてこなかった。
竹内は苦しい思いを吐露する。「自分のような日本人ビッグマンはレギュラーシーズンであまり出番がないので、この大会でしっかり結果を出して、自分の価値を証明するために優勝したかったです。それが今日はふわっと入って不完全燃焼のまま終わってしまった感じです。インパクトを残せなかったのが悔しいですし、もうちょっと何かできたんじゃないかと思います」
竹内のリーグ戦での平均プレータイムは13分38秒。しかし、千葉J戦では17分20秒、三河戦では16分33秒と出番はあまり増えなかった。優勝を逃したことに加え、個人としても消化不良な形となってしまった。
宇都宮は前回の天皇杯でも、今回の三河戦と同様にオフェンスが沈黙し、3次ラウンドで群馬クレインサンダーズに46-66で敗れた。「去年も群馬にひどい負け方をして、そこから這い上がってリーグで優勝できました。リーグ戦がまだ残っているので、優勝を目指してやっていきたいです」。こう竹内が語るように、この敗戦を糧にできるかがBリーグ連覇に向けて大事になってくる。

